1BOXタクシーの乗務日誌のようなもの

都内を走る1Boxタクシーの乗務日誌、タクシーブログのようなものです

タクシーのタイヤのお話

横浜ゴムからタクシー専用のタイヤの発売がリリースされていました。

新しいタクシー専用タイヤがヨコハマから登場!新パターンと専用コンパウンドを採用 car view

 

タクシーのタイヤに求められるのは、まずは耐久性。そして、次に安全性ではないかと思うことがあります。

一般的な乗用車のタイヤの交換時期は、4万キロくらいではないでしょうか?

その前にゴムが経年劣化をしてしまう場合もありますので、実際はそこまで走ってから換えるのは稀のようにも感じます。

 

タクシー専用の場合、まずは10万キロ程度の耐久性が求められます。

それでも、一年で走ってしまうことが多いのですが…

 

その上でグリップ力が求められるのですが、耐久性が高いということは抵抗が少ないってことと、ほぼ同じこと。

そして、抵抗力が少ないってことは、それだけ滑るということ…

 

個人タクシーの場合は各々の判断なので、よく分かりませんが、少なくとも法人タクシーで「スピードアップ」を求めるのは、それだけ事故の確率が上がります。

普通に運転している分には気にもならないですし、停まり難いこともありませんし、雨でもほとんど気にならないです。

しかし、少しスピードが速いと、とたんにグリップが甘いということを実感させられます。

 

そんなことすら考えない、スピード超過のタクシーが多いのは、自殺願望が強いように思えてなら無いのですが…

 

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広告を、さも記事のように書いているけど…

いわゆる、2002年の規制緩和以降に事業認可を受けた「新免」の会社は、例えば、運賃を安くしたり、割増運賃の設定が無かったりと、以前からあるタクシー会社よりも一見、営業努力をしているように見えます。

でも、その営業努力のほとんどは「新規ドライバー」獲得のために向けられたものといっても過言ではないでしょう。

 

例えば、MK東京では、他社でのドライバー経験者は採用しない(現時点では不明)方針で、タクシー業界が始めてのドライバーの採用に力を入れています。

他社でも、タクシー業界経験者よりもタクシー業界未経験者の採用数の方が圧倒的に多く、採用への投資は各社とも厭わないで行っているように感じます。

 

タクシー業界には、タクシー業界なりの様々な悪しき慣習が存在しています。

その悪しき慣習を少しでも減らす方向にようやく動き始めていると感じていますが、残念ながらそうではない会社が多数存在しているのも事実です。

また、タクシー業界を知らなければ、タクシー業界の悪しき慣習も「まぁ、そんなものか?」と受け入れ易いものでしょう、何せ、業界を知らない「素人」なのですから…

 

例えば、営業に用いる「つり銭」。

kmでは、数年前から会社で「つり銭」を用意する仕組みを作りましたが、私の知る限りでは、都内では数社をのぞいて、業界の大手のあの会社を含め、各自で「つり銭」用意するのが当たり前なのです。

何処の世界に、看板を背負って営業をさせていながら、つり銭は各自で用意する業界があるのでしょうか?でも、タクシー業界では、ドライバーが用意するのが当たり前のことなのです…

先日、一万円でのつり銭の話が話題になっていましたが、自分で用意するものであれば、用意しきれないという悲しい現実も待ち受けているものなのです。

 

そんな、業界の悪しき慣習に加えて、新免の会社では、もっとエグイ慣習があると聞き及びます。

業界の非常識さに加えて、さらにえぐい慣習を受け入れさせるためには、やはり「タクシー業界とはこんなもの」という言葉で誤魔化せる「業界の素人」を相手にしなければならない側面があるのでしょう。

 

さて、いわゆる記事の体裁にはなっているけど、明らかに広告の「エコシステム」の記事ですが、タクシー業界の内側から見れば、嘘だらけ(笑)というのが分かります。

でも、タクシー業界を知らない人が読めば、「すごい会社」なんだと思わせるには十分な体裁をとっています。

 

いわゆる「記事広」に目くじらを立てる必要も無いのでしょうが、あまりにもヒドイ(笑)ので思わずupしました…

 

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参考

headlines.yahoo.co.jp

wpb.shueisha.co.jp

 

wpb.shueisha.co.jp

【4/13の乗務日誌】 何かに呪われていたかのような一日

2017/4/13(木)の乗務日誌

売り上げ  ◎◎◎◎◎○

営業回数        22回

最高売上  中央区~成田空港 20,000円 定額走行

逆乗車拒否 16回

 

この日は、いつもにも増して「逆乗車」拒否が多かったように感じました。

夕方からの時間帯も数回に1回は乗っていただけず、ペースを掴めないまま、0時に11kとどうしちゃったんだろうという売り上げ…

一発に期待して銀座に並ぶも、六本木と何をやっても裏目に出ます(^_^;)

 

それでも、午前1時過ぎの六本木で空車なのだから、当然お客さんはあふれているしと、気を取り直そうとしたのですが…

六本木の交差点を通過して、ヒルズの入り口の六丁目の交差点まで、お客さんは沢山いるのに、まったく手が挙がらず…

頭の中は真っ白でした…

 

幸い、直後に広尾から子安の先までのお客さんに恵まれて3つ弱。朝の成田までもう一踏ん張り!というところまではたどり着きました…

でも、ここからまた乗ってもらえず…

 

朝に成田に行って、早々に帰ってきて48k。

せめて、5つの税金までと思い踏ん張りましたが、本当に5つの税金まででタイムアップ(^^ゞ

 

それにしても、何であんなにお客さんはいたのに乗っていただけないのでしょうか?

本当に何かに呪われているような一日でした…

 

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突っ込みどころ満載、女子SPA掲載の「タクシー困った女性客5種。カラダで払おうとする客は実在した!」を読む…

女子SPA!に「タクシー困った女性客5種。カラダで払おうとする客は実在した!」こんなタイトルの記事が掲載されていました。

記事にするためには多少のデフォルメは必要なのでしょうが、それを取り除いたとしても突っ込みどころが満載でした(笑)

 

記事によれば、困った女性客5種として…

・急かす客

・第一声が地名のみ

・身体で払おうとす客

・確信犯的クレーマー

・男女の客

以上の5種を挙げています。

 

具体的に突っ込んでみたいと思います。

・急かす客

第一声に「急いで」とか「大至急で」というお客さんは確かに多いです。

でも、本当に急いでいるお客さんは、そのうちの2割くらい。後は、枕詞みたいなもの。

だから、本当に急ぐときと急いでいるフリをするときに分かれます。

そして、本当に急ぎのお客さんの場合、電車の方が速ければそちらを勧めたりすることもシバシバ。

さらに、支払い方法についても、クレジットカードだと時間がかかることを伝えたりしています。

そこまで必要なお客さんとなると、2割どころではなく、数%しかいません。

さらに、記事中にありますが、急いでいるときに「踏み切り」を通るなんてことは可能な限り避けるもの…

このドライバーさんの認識が甘いのかな?とも思ったりします。

 

・第一声が地名のみ

これのどこが困ったお客三なのでしょう?

第一声が地名のみではないお客さんの数ってとても少ないです。

例えば歌舞伎町であれば、どの辺りなのかを聞いたうえで、どう行くのかを確認するのは普通のことではないかと思うのですが…

どのあたりなのか?を聞かなければ、男女問わずトラブルになりますよ(笑)

 

・身体で払おうとする客

これって都市伝説ではないのかなぁ?

少なくとも、私はその様お客さんに当たったことは無いですし、そんな話を聞いたこともありませんし…

ただね、記事中にあるように「お客さんが脱いでいた」場合(脱いでなくても)、お金を支払わないお客さんは警察呼んで助けてもらっていますよ…

 

・確信犯的クレーマー

これは、コメントし難いですね。

男女問わず、様々なお客さんがいるので注意が必要としか言えません。

 

・男女の客

男女のお客さんで男性が先に下りた場合、女性が豹変する確率はとても高いです(笑)

豹変とまではいかなくても、声のトーンが二つくらい下がるのは良くあること。

でも、これも男女に限らず、上司と部下だったり、お客さん相手の乗車だったりすれば良くあるケースです。

ただ、タクシー代を渡されて「直ぐそこ」で降りるのは、お店勤めの女性のお客さんに多いのは事実ですが…

 

まぁ、記事にするってことは多少のデフォルメが必要なのでしょう…

 

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高齢ドライバーの事故と現役年齢引き上げの動きと…

2つのニュースを並べてみます。

タクシー暴走、乗客脱出=3人けが、81歳運転手逮捕―警視庁 Yahooニュース 時事通信

70歳は「ほぼ現役」65歳「完全現役」…自民PTが案 Yahooニュース 朝日新聞デジタル

 

高齢タクシードライバーの事故は、統計的な件数の増加は不明ですが報道されている件数は確実に増えているように感じます。

今回の事故は、ドライバーが81歳と高齢だったこともありますが、今年発生した「南青山三丁目の事故」のドライバーは69歳でしたし、福岡の原三信病院に突っ込んだ個人タクシーのドライバーは64歳でした。

 

定年を65歳に引き上げて、70歳まで働けるようにする。自民党の試案は少子化や年金財源の不足を考えたら仕方ないという側面もあるのでしょう。(国ぐるみの「一億総ブラック」化にも思えますが…)

その一方で、60歳代のドライバーによる重大な事故が多数報じられています。

 

現役世代の年齢が上がることは、タクシードライバーに限らず高齢ドライバーも増加するでしょう。

一方では免許を返納し現役から退くことを社会が求め、もう一方では生涯働き続けることを求めている…

矛盾しているこの問題をどう解決していくのか?

2つの記事を読みながら考えてみたいと思います。

 

文末になりましだが、事故で負傷された皆様の一日も早い回復を祈念いたします。

 

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追記

技術の進歩による解決も一助になるとは思いますが、普及と進歩のタイムラグは、想像以上に大きいと感じています。

 

タクシー暴走、乗客脱出=3人けが、81歳運転手逮捕―警視庁 Yahooニュース 時事通信

 13日午後11時15分ごろ、東京都墨田区東向島都道を走っていた個人タクシーが突然歩道に乗り上げ、通り掛かった男性警察官(22)と自転車に乗った女性(41)をはねた。

 警察官は腰を打撲し、女性は右腕を骨折した。直前にタクシーから飛び降りた乗客の女性(31)も軽傷を負った。

 警視庁向島署は運転手の男(81)を自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した。本人にけがはなく、同署が詳しい話を聴いている。

 同署によると、タクシーは13日午後11時ごろ、京成線押上駅墨田区)で女性を乗せた後、信号無視を繰り返し、停車していた別のタクシーに追突した。その際、危険を感じた女性がドアを開けて飛び降りた。女性は何度も「降ろして」などと男に訴えたが、聞き入れられなかったという。

 その後もタクシーは走行を続け、歩道に乗り上げて約400メートル走行。2人をはねた後に中央分離帯にぶつかって停止した。運転中、男は意識があり、飲酒もしていなかったという。

 

70歳は「ほぼ現役」65歳「完全現役」…自民PTが案 Yahooニュース 朝日新聞デジタル

70歳までを「ほぼ現役世代」とし、この年齢まで働ける社会にすべきだ――。65歳以上の人の働き方などを議論する自民党のプロジェクトチーム(座長・片山さつき政調会長代理)が13日、こんな提言の骨子案をまとめた。超高齢化社会に備えるためで、今後、政策に反映するよう厚生労働省などに求めていく。

 65歳以上とされている高齢者の定義を、日本老年学会などが「75歳以上」とすべきだとの提言をしたことなどを受けてまとめた。

 骨子案では、65歳までを「完全現役」とし、定年を65歳に引き上げることを求めた。そして、定年から70歳までを「ほぼ現役世代」として、それまでの経験を生かして地域と一体となった仕事や社会活動に参加してもらうとした。

 そのための環境整備として、公的年金について受給開始時期を遅らせると有利になるような具体策の検討などを求めている。詳細を詰めた上で5月上旬にも上部組織の「一億総活躍推進本部」(本部長・川崎二郎厚労相)の提案としてまとめ、政府に提言する。

 70歳未満までを現役とすると、2065年に高齢者1人を現役世代1・3人で支えるようになるとの推計が1・8人となるといい、片山氏は「完全な『肩車型社会』にはならずに乗り切れる」と述べた。