タクシーの稼ぎ方 その1 時間あたりの回数管理は大切です
私が乗務を始めたころ、「稼ぐドライバー」=「帰ってこないドライバー」でした。
タコグラフが一周して真っ黒になることから「ひまわり」なんて呼ばれていましたが、今はどの会社でも時間管理が厳しくなりその様なドライバーを見かけることはほとんど無くなったと思います。
隔日勤務を例にお話をしますが、隔日勤務の場合1日の最大拘束時間は21時間。
これには、30分の出発前点検と30分の納金・洗車業務の時間がみなしで含まれていますので、場外のハンドル時間は最大で20時間と定められています。
その20時間には、3時間の休憩が含まれており、実質的に稼げる時間の最大は17時間となります。
もう一方、最大走行距離は一日365km(高速道路などの利用区間を除く)と定められており、この2つの決まりごとの中で業務をしていくことになります。
そうすると、たとえば1万円や2万円を超えるような長いお客さんが付くと、最大走行距離が危うくなり、そういうお客さんが多いほど稼げるものではなくなってきます。
逆に、数千円で繁華街から繁華街へと繰り返しお客さんを乗せていた方が、結果的に売上がついてくるようになります。
そう考えると、乗車していただいたお客さんを降ろしてから、次のお客さんを乗せるまでの時間が短ければ短い方がより稼げるようになり、時間単位でいくら売り上げたと気にするドライバーよりも、時間単位で何回やったと考えるドライバーの方が売り上げが良くなる傾向があるようです。
つまり、ロングは偶然だけど積み上げた回数は裏切らないということでしょう。
この仕事では、ドラコン賞を狙うのではなく、ボギーを叩かない作戦の方が上手くいくようです。
もう少し具体的に記すと、1乗務の営業回数が40回を超えてくると良し、最低でも35回を目指すやり方を考えなければならないようです。
そしてそれに、時間当たりの回数管理を重ね合わせると、その日の日報を見直した際に、時間当たりの回数が少ない時間帯が、仕方の無かった空き時間で少なかったのか?無駄だった空き時間のため回数が少なかったのか?という傾向が見えてきます。
そして、その無駄だった空き時間をいかに減らすのか?という次の課題が見えてくるのです。
そうすると、いつもいつも得意なエリアばかりで仕事をしているわけにはいかなくなり、何処でお客さんを乗せられたのか?ではなく、どうやってお客さんを乗せるのか?と考えることが必要になってきます。
この仕事、漫然と流しているだけで成り立つ時代では無くなっているようです。
今日の教訓は、時間単位いくらやったか?より時間単位で何回やったかを気にしようです。
因みに、私ですが昔は考えてましたけど今は…(笑)
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