自動運転やUberよりも、TPPの行方が気になります。
少しだけ政治的なお話になるかもしれません…
タクシーの自動運転については、安倍首相がいくら力を入れようとも、2020年に完全な形でスタートするのは不可能でしょう。
これは、道路交通法に対する意識が希薄な日本人が、道路交通法通りに走行する車を選択するかどうかと問われたときに、選択されない可能性が高いことからも、さほど心配する必要は無いと思っています。
Uberについては、タクシーが少ない地域のビジネスモデルをタクシー供給過多の地域で展開したら交通マヒが発生するのが目に見えているので、最終的なストッパーを警察が追ってくれると期待しているので、これもさほど心配はしていません。
しかしTPPについては別です。
発表されている資料の中に、労働の自由化があり、これが進んだ先にあるのは、移民の合法化です。
ニューヨークのイエローキャブは既に母国語を話せるドライバー比率が低下しており、移民率がとても高くなっているという現実があります。つまり、日本のタクシーの未来の形の1つは既にニューヨークに存在しているのです。
イメージとしては、客席で操作できるタブレット端末と、運転席のナビゲーションが連動していれば、お客さんとの会話そのものが不必要になる可能性があり、ほとんどのタクシー利用客は、その仕組みに違和感を感じなくなるでしょう。
そうなると、高度な接客スキルを持つトップドライバーとその他大勢の日本語が話せる必要の無いドライバーに大別される可能性を持っています。
そして、この流れはタクシー会社の経営陣にとっても歓迎されるでしょう。
移民労働者を上手く使うことができれば、採用コストも賃金そのものも低水準で抑えられますので、経営者は左団扇。しかしドライバーにとっては地獄です。
幸い、アメリカの両党の大統領候補はTPPに対し反対の姿勢を示しているので、批准されるまでの年月はまだまだかかるでしょう。
でも、タクシードライバーが自身の生き残りを考えたときに一番懸念すべきは、TPPの批准であり、それに伴う移民の合法化(TPP批准後は、拒否で無い仕組みらしいので)だと思っています。
酔っ払いの戯言でありますように(笑)
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