羽田空港、ターミナル「I」問題を考えてみましょう
羽田空港の足元の交通インフラの脆弱さは、「羽田空港へのアクセス改善について」のエントリーで指摘させていただいた通りです。
その脆弱さをさらに加速させるような記事が掲載されていました。
読売新聞 9月17日(土)15時6分配信
2020年までに、現在の第二ターミナルを拡張し、国際線供用化を図るという記事です。
記事によれば、旧国際線ターミナルの付近に国際線専用の入り口や免税店を作るらしいのですが、これで第二ターミナル付近の混雑は一段と増すことになりそうです。
この記事を読んだとき、最初に思ったのはインフラの脆弱さだったのですが、次に思ったのが「ターミナル『I』問題」です。
どんな問題なのかというと、外国人旅行者に渡される旅程表などに、羽田空港のターミナルが「I」と示されていることが多く、それを「ターミナル1」と勘違いする外国人旅行者が多発しているという問題です。
これにより、「ターミナル1」と指示されたドライバーは当然のように第一ターミナルにお客さんを案内することになり、お客さんは第一ターミナルから国際線ターミナルへ慌てて移動する羽目になっているのです。
外国人旅行者の持っている旅程表の「I」は「International」の略で「I」。
しかし、それを「1」つまり「one」と読む外国人旅行者は多く(私も実物を見ましたが、あれを「I」と読むのは知らなきゃ無利ですよ)、混乱が生じているのです。
成田のように、国際線・国内線問わず第一~第三まで数字で表記するか、第二ターミナル共用を機に、D-1、D-2、I-1、I-2と表記を変えないと混乱に拍車がかかるように感じます。
足元のインフラの脆弱さも解決してもらいたい問題ですが、このターミナル表記の問題は早々に分かりやすくしてもらいたいと願っています。
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読売新聞 9月17日(土)15時6分配信
国土交通省は2020年3月末から、現在は国内線専用となっている羽田空港の第2ターミナルビルを、国際線との共用ターミナルとして運用する方針を固めた。
20年夏の東京五輪・パラリンピックに向けて、国際線の増便や訪日外国人の増加に対応する。
羽田空港のターミナルビルは現在3棟ある。日本航空などが使う「第1」、全日本空輸などが使う「第2」の2棟は国内線専用で、残る1棟を国際線専用としている。国際線ターミナルビルには駐機場、建物とも拡張する余地がない。
このため、第2ビルを建て増しし、国際線エリアを設ける。専用の出入り口や入国審査などの施設、訪日客らが買い物できる免税品店なども作る。