タクシーの稼ぎ方 番外編の3 チケットだと何をしても良いのでしょうか?
今回のお話は、自分のミスの話です。
それは、チケット利用にまつわる話になります。
チケットで利用するお客さんだと、多少遠回りしても良いと思っているドライバーは多いですが、それは本当ですか?というお話です。
以前勤めていた会社でのことなのですが、早朝に無線配車で葛西付近から港区へ行かれるお客さんがいました。
そのお客さん、葛西に引っ越してきた初回の配車を私が行ったのですが、「引っ越してきたばかりなのでこの付近の道は分からないから道はお任せで」と言われ、葛西入口から首都高利用というルートを提案し、それで走行しました。
そして数週間後、同じお客さんの配車があって、同じくルートの確認をすると「葛西橋通りで」と言われ「以前は首都高でお送りしたのですが?」とたずねてみたら「首都高回りは高いから会社に怒られた」との返事。
たとえチケットであったとしても、毎日同じルートの通勤であれば、金額が違えばチェックが入るのは当然のこと。時間と金額のバランスをこちらも考慮しなければならないと思った出来事でした。
そして、もう1つ。
同じく朝の通勤の利用で大田区千鳥あたり~新橋付近までの利用で戸越から首都高利用だったのですが、首都高を降りるのは決まって芝公園というお客さんがいました。
時間を考えれば汐留で降りた方が早いので、一度「汐留の方が早いですが?」と尋ねたことがあります。
「1000円くらい安いんだよね」というのがお客さんの答え。
この2つの例が象徴しているように、企業のタクシー利用はたとえチケットであったとしても厳しく管理されていると考えた方が良いのです。
その1回は許されたとしても、次回は無いくらいの感覚で無ければダメなのでしょう。
これは、接待の際のチケット利用にも当てはまり、チケットを渡された側が、その行き先に比べ相対的に高額なチケット利用をすると、その後の付き合いに支障をきたすなんて話を車内で聞くこともあります。
つまり、チケットだから何をしても良いのは、ごく一部の例外を除いて、ありえないと思っていた方が良いのです。
それでもチケットだから、どんなルートで使っても良いと考えているドライバーは多いのですが…
ところで、私のミスの話ですが…
チケットだからどんなルートでも良いと言われ、同僚からも「あの会社はどんなルートでも大丈夫」と言われていた会社のチケット契約が打ち切られたことがありました。
その時に「こんなチケットの利用方法だから打ち切られるんだ」と会社に指摘された中に私のものが含まれていたことがありました。
チケットの打ち切りとの本当の因果関係は不明ですが、やはりミスなのでしょう。
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