運賃改定に伴い、ある会社では、駅などでの付け待ちを減らすように指導しているらしい
1月30日出庫車両から、初乗り運賃の引き下げなどのタクシー運賃改定が行われるのは、既にこのブログでも取り上げてきました。
当初の報道では「短距離客の需要喚起」がメインテーマであったはずが、いつの間にか諸外国並みに初乗り運賃の水準を下げるだとか、中長距離は実質的に値上げでタクシー会社は増収になるだとか、メインであったはずの短距離客の需要喚起は既にどこかに行ってしまった感があります。
とある会社では、駅付けをメインにしている乗務員に対して、駅付けを減らし流し営業を中心にするようにという指導がなされていると聞き及びました。
これこそ、本末転倒です。
短距離客の需要喚起など無い!から、駅付けの短距離客をメインに狙っていると売り上げが落ちる、だから流し営業をしなさいという理屈らしいのですが…
そうであれば、何のための、誰のための運賃改定なのでしょうか?
会社としては、短距離の部分では売り上げが落ちるものの、中長距離の部分で売り上げが伸びるはずだから、それで構わないと考えているようなのですが、ここに利用客の視点が完全に欠落しているところに、タクシー業界の限界のようなものを感じてしまいます。
私は、値上げになる、中長距離のお客さんの「乗り控え」が怖いです。
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