初乗りは410円に下がるのに、定額運賃は値上げ。お客さんにどうやって説明したら良いのやら…
1月30日から、初乗り運賃が410円に切り下がるなど、新しい運賃体系がスタートします。
その実像が明らかになるにつれ、私の憂鬱度合いは高まっています…
繰り返しますが、元々この運賃体系は、諸外国と比べて初乗り運賃が高い!ことに端を発し、初乗りを2キロ730円から、約1キロ410円に切り下げて短距離客の需要喚起を狙う、といった触れ込みでスタートしました。
しかし、実質値下げになる短距離運賃は、値上げになる6.5キロ以上の中・長距離利用の運賃から補填されることが明らかになり、主題がぼやけてきました。
そして、30日から実施される運賃の具体的なプレスリリースが発しられ、羽田や東京ディズニーリゾート、成田空港などで実施している定額運賃は値上げということが明らかになりました。
私は、1Boxに乗務している関係上、他の乗務員よりも定額運賃の利用頻度、利用割合ともに高く、30日以降お客さんに、値上げの理由を説明しなければならない場面に多く当たると思います。
さて、どう説明すれば良いのでしょう?
短距離客の需要喚起を狙って、初乗りを410円にしました。
結果として、中長距離は値上げとなり、定額運賃も値上げになります。
こんな説明しか出来ませんが、釈然としません。
説明する側が釈然としないのですから、お客さんはもっと釈然としないのでしょう。
660円が710円に上がったときのように、値上げが主眼なら説明もしやすいのです。しかし、今回は初乗りの切り下げが主眼のはず。
この施策をリードした、日本交通の川鍋会長以下は、何故、中長距離が値上げになるのか?ということに対して、ちゃんと説明すべきだと思うのですが、その気配が無いのが残念でなりません。
また、そういった一番デリケートな問題を、個々のドライバーに丸投げするのは業界の体質としても残念でなりません。
さて、どうやって説明しましょう…
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