2020年に自動運転のタクシー導入も良いけれど…
日本交通の川鍋会長のインタビュー記事が掲載されていました。
「タクシー王子」日本交通 川鍋会長が描くグローバル競争を勝ち抜く術 ヒト×テクノロジー研究所
求人関連企業のインタビューのようなのですが、このインタビューで川鍋会長はどの立場で発言をしているのか?少し気になりました。
例えば…
川鍋:ちょっと宣伝になっちゃいますけど、新サービスをどんどんリリースしていきます。先日都内で導入された「初乗り410円」に加えて「事前確定運賃」というサービスをテストしていきます。
さらに「タクシー相乗りサービス」といった斬新なサービスも検討しており、業界に新しい風を吹き込みたいと考えています。
なにしろ、タクシー業界最高のエンジニアが集まる会社で開発を進めており、イノベーションの震源地を目指しています。自動運転車自体は自動車メーカーが開発するものなので、それをいかにサービスと融合させるかがわれわれのミッションです。
「初乗り410円」は日本交通の川鍋さんが主導したものですが、導入したのは都内のタクシー各社。
そして、これから実証実験が行われる「タクシー相乗りサービス」も「事前確定運賃」も、日本交通が主導してはいるけど、導入するのは各社。
そして、これらは日本交通が一社で声を大にして導入したいと言っても、自社だけではどうしようもないモノたちばかり…
東京都のハイヤータクシー協会の会長を務めている川鍋さんなら、そのあたりは理解されていると思うのですが…
それとも、自社の経営方針に他社を巻き込むのは当然といった、大手の驕りのようなものがあるのでしょうか?
少なくとも、立場を考えたら「日本交通の会長」という立場で、様々なサービスを導入しますとは言えないはずなのですけど…
それよりも、気になったのはこっち…
川鍋:近未来ということで、「東京オリンピック」の話をしましょう。羽田空港でパラリンピアンを車椅子のまま自動運転車にお乗せするのです。車内にアテンダントは乗車しますが、運転をする人はいない。そして、選手会場となる豊洲までおもてなしする…このイメージです。
必ずや、実現させてみせます!
この話は、川鍋会長は様々な場で話しをされているので目新しいものでは無いのですが、前のめりに自動運転の話をするだけでなく、自動運転の車とドライバーが運転する車の共存を是非提案して欲しいと思っています。
拙ブログでも良く触れていますが、自動運転の車は当然道交法厳守で運転されるでしょう。
道交法を厳守して運転している車の後方から、桜ブランドのタクシーが煽ったり、急な割り込みをしたりといった無様な場面は見たくないと思っています。
残念ながら、都内のタクシー運転のマナーは芳しいものではありません。
その責任の一端は、日本交通をはじめとする大手各社にあるのは間違えの無いところ。
そして、ドライバー側には稼がないとならないといった命題のようなものがあるからなおさらです。
そして、それらの課題を根本的に解決しようと思ったら、あと3年の中で取り組みを開始しなければ間に合わないところまで来ているのでしょう。
自動運転の車とドライバーが運転する車の共存。
タクシー会社の使命ってその辺りにあるように感じるのですが、どうなのでしょう?
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