ピントがずれている「マリカー」の安全強化策
国土交通省と警察庁が「公道カート」(以下は「マリカー」と表記します)の安全対策に取り組むと報じられています。
しかし、完全にピント外れ(笑)
「マリカー」の視認性を高め、ヘルメットとシートベルトの着用を義務付けたところで、道路の構造上共存できるように作られていないのですから、本質的な問題から逃げた印象しかありません。
それどころか、安全対策が整えば、グレーゾーンの乗り物に法的なお墨付きを与えることになります。
石井大臣は「マリカー」にお墨付きを与えたいのでしょうか?
何度でも繰り返し書きますが、東京の道路は「マリカー」と共存できるように作られていません。
さらに様々なものが道路上には落ちています。
「マリカー」がそれを避けようと急ハンドルを切れば、周りの車に対する影響はとても大きなものになります。
車社会って、様々な譲り合いなりお互いの信頼関係なりから成立している側面があります。
しかし、「マリカー」はそれらの根本を否定した乗り物です。
法律の盲点を突いたような「マリカー」に法的なお墨付きを与えるようなことはして欲しくありません。
ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックをお願いします。
<公道カート>安全対策を検討、国交相が表明 Yahooニュース 毎日新聞
人気ゲームキャラクター「マリオ」などの衣装を着て公道を走るカートの事故が相次いでいることを受け、石井啓一国土交通相は9日の記者会見で、警察庁と連携し、カートにシートベルトを設置するなど、安全対策を検討することを明らかにした。
国交省などによると、カートは主にレンタル会社から貸し出され、外国人観光客を中心に人気がある。
一方で、3月には東京都港区で韓国人女性が交差点を曲がりきれずに交番にぶつかり、4月には米国人男性が軽トラックに衝突するなど、事故が相次いでいる。
このカートは、公道を走る基準を満たしているが、排気量50CC以下の原動機付き自転車に位置付けられ、道路交通法などでシートベルトの着用が義務付けられておらず、四輪のためヘルメットも不要となっている。
石井国交相は「事故実態を調査し、シートベルトの設置や他の車から見えやすくするなど、対策を検討する」と話した。