1BOXタクシーの乗務日誌のようなもの

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タクシー業界のヒエラルキー?

先日のこと、大阪の日本交通グループのタクシー会社の求人広告でとんでもない図を見つけてしまいました。

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日本交通グループが業界売り上げNO.1であることを説明するのに上記の図を用いているのです。

さくらタクシーの求人サイト より

 

たぶん、日本交通の経営陣の思想を的確に表現したものだろうということで転載をさせていただいたのですが、思い上がりもはなはだしいピラミッド構造を描いたものだとと思うのです。

業界をリードしたいと経営陣が望むのは自由ですし、M&Aによってその力を日本交通が持っていることは認めますよ。

でも、それはタクシー業界のヒエラルキーのトップに立つこととは決してイコールではありません。

 

この図は「遅れているタクシー業界を指導してやる」といった、思い上がった、そして誤った考え方にしか見えないのは、業界に属する者の素直な感想でしょう。

 

こういう図を求人サイトに示されていることは、「俺たちは偉いんだ」といった勘違いをしたドライバーが増殖していることと決して無関係ではないと思うのです。

当然、都内では「さくらブランド」が一番多いので目立つのは仕方ないところだとも思うのですが、運転の乱暴さ、お客さん乗降の強引さ(先日は、交差点のど真ん中でお客さんを降ろしていて、後ろから左折しようとしていた私はそれを待つしかありませんでした)が、目立つのも日本交通グループだったりしています。

 

自らヒエラルキーの頂点に立つと宣言し、勘違いを助長するのではなく、周りからそれと認められるような存在になっていただきたいと切に願う次第です。

自ら頂点であると宣言なさるのであれば、ムリな割り込みや乱暴な運転をグループ会社を含めて根絶していただき、その上で周りから認めていただけるような存在になっていただきたいと思うのです。

 

川鍋会長が抱くタクシー業界への危機感のようなものは、共感できる部分とできない部分に分かれています。

特に、ライドシェア対策と言いながら、自ら開発したアプリに他社を誘導するようなスタンスは、マッチポンプと思われても仕方ありません。

それらを、含めて危機感と形容するのは、危機ビジネスのように感じなくもありません。

 

大阪の関連会社の求人とはいえ、このようなヒエラルキーを示すことが他社の反感を招くことくらい容易に想像がつくでしょうし、その反感の源が自社のドライバーの強引な運転にあるとするならば、実情を見ていないバカと言われても仕方ないでしょう。

繰り返しますが、是非、さくらブランドのタクシーが、ロードリーダーとして尊敬されるような指導をなさり、ヒエラルキーの下にある会社も納得した上でこの様な図を示すのが順序としては正しいものと思われます。

 

その様な王道を忘れ覇道に走る業界トップの姿に私は業界の先行きの不安を覚えてなりません。

 

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