タクシードライバーは免許さえあれば誰でもできる仕事だから、収入は低くて当然という偏見のようなもの
タイトル通りなのですが、ホリエモンにしても、このブログで時々登場する高橋洋一教授にしても、タクシードライバーは免許さえあれば誰でもできるのだから、年収は低くて当然、と思っている人は世の中に多いように感じます。
だから規制緩和が必要だ、と論が続くのですが、この誰にでもできて年収は低くて当然という議論、何かおかしいんですよね。
例えば、風俗嬢に身体さえあればできる仕事だから報酬は低くて当然、という人はいないし、ホステスやキャバ嬢に似たようなセリフを吐く人もいないように感じます。
この差は何なのでしょう?
たぶん、タクシー業界は規制に守られてぬくぬくとした経営をしている、とそれらの論を吐く人は思っていて、簡単な仕事なのだから参入も簡単だ、という思い違いのようなものがあるのではないかと想像しているのですがどうなのでしょう?
タクシーは労働集約産業なので、人が集まるかどうかが全てという産業です。
そして、傍から見ると簡単な仕事で誰でもできる仕事で、ちゃんと調べてみると収入が意外にも高い仕事だったりします。
それにも関わらず離職率が高い業界でもあります。
タクシー業界をやめた人は、ごく一部の例外を除いて、タクシー業界よりも労働環境が悪いところで働いています。
タクシー業界は収入が低いといわれますが、少なくとも都内に限れば、成人男子の平均年収程度は稼げる産業なので、収入が低い産業というわけではありません。
さて、誰でもできる簡単な仕事で、収入もソコソコあるのに離職率が高い。
タクシーは簡単な仕事だと言っている皆さまに、この現実が何故発生しているのか説明していただきたいと思うのですが、誰もしてくれません(笑)
だって、免許があるから誰でもできる簡単な仕事、というのがそもそもの誤解なのですから、説明できないですよ。
そうでなければ離職率の高さは説明できないんですよね。
タクシーは収入が低くて当然だという論を語る人が、風俗嬢も年収が低くて当然だと語っていたら信用できるような気もしますが、そうでない限りは現実を見ずに騒いでいるだけのアホ共という括りで良いと思うのですが、どうなのでしょうか?
ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックをお願いします。