1BOXタクシーの乗務日誌のようなもの

都内を走る1Boxタクシーの乗務日誌、タクシーブログのようなものです

社会保険料の徴収逃れが摘発されました…

社会保険料の徴収逃れの摘発は、内部告発が絡まないと難しいのかもしれません。

これは、国税庁厚生労働省の縦割り行政の弊害だと思うのですが、その改善の兆しはありません。

それ故に、記事のような社会保険料の徴収逃れはイタチゴッコのように続くのかもしれません。

 

タクシー会社でも(記事もタクシー会社ですが)、業務請負契約によって、実質的には従業員であるにも関わらず、雇用契約を結ばない例は、つい最近まで多数見受けられました。

その是正が行われたのが、10数年前だと記憶しています。

それでも、地方などでは同様の形態が残っているのでしょう。

時々、業務請負契約での乗務という話を聞かないでもありません。

 

ところで、この記事のように、より悪質なのは、一部は雇用契約・一部は業務請負契約にした場合です。

従業員にとっては、正規の厚生年金料は支払われていませんが、その分手取りが多くなるので、会社からその様な雇用形態を勧められたら考えてしまうのも理解できなくもありません。

ただ、それは会社の負担を不正に減額することに手を貸している行為ですので、言葉は悪いですが詐欺の片棒を担ぐようなものなのでしょう。

そして、その様な契約形態を勧めてくる会社があるとすれば、それは明らかに乗務員を大切にしないブラック企業なので、告発して(告発しないでも)退散するのがベターな選択肢だと思われます。

 

ちゃんと給与明細書を見ること…

そして社会保険料、健康保険料が10%強の半分・厚生年金が18%強の半分、徴収されているのかどうか確認するしか、防衛手段は無いのかもしれませんね。

 

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タクシー会社が保険料逃れ 海外企業を悪用、厚労省調査 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 東京都内のタクシー会社が、給与の一部を実体のない海外企業を通じて支払うことで、国に納める厚生年金保険料を少なくしていたことが厚生労働省への取材で分かった。海外企業を使った保険料の「納付逃れ」が発覚したのは初めて。厚労省は8月末、全国の年金事務所に同様の事例がないか調査するよう通達した。

 厚生年金は、株式会社などの法人や従業員5人以上の事業所が加入を義務づけられている。国に納める保険料(来月納付分から給与の18・3%)は、法人・事業所と従業員が折半する。

 厚労省によると、タクシー会社の社長が数年前に香港に別企業を設立。数十人の従業員の一部をこの企業に転籍させ、タクシー会社に出向させる形にしていた。給与のうち基本給の約15万円をタクシー会社が、歩合給や深夜手当など上乗せ部分を香港の企業が支払い、基本給部分だけの保険料を納めていたという。

 大半の従業員は、香港の企業から支払われる給与分の方が高く、保険料の納付は本来の半額以下に抑えられていたという。納付していなかった保険料は数千万円とみられ、従業員が将来もらえる年金額が本来より少なくなる可能性がある。

 厚労省は昨夏にこうした状況を把握。同社も事実関係を認め、今年2月から国がさかのぼって徴収できる過去2年間の未納分を分割納付しているという。厚労省は全国の年金事務所に出した通達で、給与が海外の別事業所からも支払われているケースなどの調査徹底を求めた。