1BOXタクシーの乗務日誌のようなもの

都内を走る1Boxタクシーの乗務日誌、タクシーブログのようなものです

自分さえ良ければ良い、と考えるドライバーになるかどうか…

タクシードライバーという仕事は、ある面で交通法規を100%遵守していたら成り立たない仕事、という側面もあります。

また、明らかなマナー違反(法令違反)であっても、他人もやっているから良いと考えるドライバーは案外多いように感じます。

 

例えば、六本木周辺の駐車禁止帯での付け待ち…

あれだけ摘発されているにも関わらず、それをしているドライバーが後を絶たないのは、その場で待つことがお客さんに繋がるからに他ならないのですが、どうかと思ってしまいます。

例えば、厳しい会社では駐停車違反一回で会社をクビになるところもあり(あった、かな?)、タクシー会社にとっても重大な違反案件であるにも拘らず、違法な付け待ちは減っていないのが実情だと思います。

 

これは、お客さんが多いことと取締りの頻度を天秤にかけた場合、お客さんの多い方を選んでしまっているドライバーが多いからに他ならないのですが、自分だけは大丈夫だと思っているドライバーは案外多いのかもしれません。

 

こんな例がありました…

都心なのですが、閑静な住宅街で深夜にロングの無線が出る場所がありました。

すると、数多くの空車が集まり、住宅街の路地であるにも拘らず深夜に多くの空車が潜んでいる状態になります。

ほぼ、無線が出る時間も決まっていて、無線さえ入れば1万円を越える仕事が数本出ていたので、できるだけ有利な場所を取ろうとする空車でごった返していたそうです。

しかし、当然のようにクレームがタクシー会社と無線を出す会社に寄せられ、そのエリアにいる車両には配車しないようになって行きました。

 

最悪のケースは、その様な会社からの契約の打ち切りも複数経験しているのですが、まるで漁場で魚を全て取り尽くすまで取るようなスタンスは、自分で自分の首を絞めているようにしか思えません。

 

このときに、深夜の住宅地に入り込んでエンジンをかけたまま潜めるドライバー…

先ほど書いた、駐停車違反の場所でも平気で待機できるドライバー…

その他にも、他人の迷惑を顧みないドライバーの例を挙げればたくさん出てきますが、そんな「自分さえ良ければ、良いんだ」と考えるドライバーになるかどうか、もっと書けばそんなドライバーになっているかどうか?

ときどき自分を振り返ることがあります。

 

短期的に稼ぐことを考えたら、他人のことなど考えず、法規違反もお構いなくといったスタンスの方が、悲しい現実ですが稼げます。

でも、長期的な視野で考えたら、そんな運転していたら、確実にこの業界を去るしか無くなる様に思います。

これを書きながら、何人もこの業界から去っていったかつての同僚の顔が浮かびます(笑)

 

最近、景気が良くないからなのか、マナーやモラルの低いドライバーが増えているように感じます。

でも、独りよがりでは限界点は案外近いように思えてなりません。

そんなことを書きながら、自分の運転を振り返っているところです。

 

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