タクシーがフェンダーミラーを好む理由、取材をまともにしていないcarviewの記事への反論
なぜタクシーは新型でも「フェンダーミラー」? ドアミラーに変えない理由(くるまのニュース) - 【自動車業界ニュース】 - carview! - 自動車
に対して、思い込みの記事だと反論をしたのですが、タクシーにとってのドアミラーの危険性についてちゃんと書いておいた方が良いと思ったのでエントリーします。
併せて、タクシーがフェンダーミラーを好むのは「粋」とかいう精神論のレベルの話ではないことを、声を大にして言いたいと思います。
思い込みの記事です!
— Shiwa@東京23区・武三のタクドラ (@Jw7Moyo) 2018年4月7日
ドアミラー車で助手席にお客さんが乗ると左方の確認が難しくなります。
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ドアミラーとフェンダーミラー、どちらが死角が少ないのか?
そんな議論になれば、圧倒的にドアミラーの勝ちです。
そんなのは、当たり前のことでしょう。
しかしながら、この記事では、タクシーという乗り物の特殊性を記事はまったく理解していません。
(取材したといってますが、結論ありきの薄っぺらいモノだったのでしょう)
諸外国では、安全の為助手席にお客さんが乗ることはほとんど無く、助手席の乗客がドアミラーの妨げになることはありません。
しかし、日本では助手席に乗客が座り、場合によっては、その乗客の思わぬ行動によりドアミラーの視認が妨げられることが発生します。
具体的に記せば、スマホを見る為に前かがみになったり、後部座席の人と話をする為に振り返ったり、行き先を腕で指し示したり…
例えば、助手席に座っているのが知り合いであれば「見えない」の一言で済むのですが、お客さんであるが故に「見えないので前かがみにならないでいただけませんか?」というお願い口調になり、場合によってはそれを聞き入れてもらえずに、確認が後手後手に回る経験を月に数回はしています。
月に数回と思われるかもしれませんが、事故はこのような「ヒヤリ」の積み重ねによって発生するものです。
ドライバーであればそれを避けたいと思うのは、当然のことです。
つい先日も、助手席のお客さんから、急に「左折」の指示をされ、そのお客さんはアクションを交えて腕を大きく振って左方向を指し示すということがありました。
私は、左ウインカーを出しながらも左の後方確認が出来ずにスピードダウン、後方から来ていた車からはクラクションを鳴らされ、左には車がいたので入れず、結局そのときは直進するしかありませんでした。
この記事を書いた記者さんは、この当事者(お客さん側)の場合、ドアミラーを塞いだ自分が悪いと思っていただけるのでしょうか?
たぶん、違うでしょう。自分がドアミラーを塞ぎながらも、そちらに進行しなかったドライバーを詰るに違いありません。
こんなことが月に数回…
これを「粋」なんて言葉で片付けられては、たまったものではないのです。
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