事故を「踏み間違え」が原因としてはダメ! 明らかに一時停止不履行でしょ!!
先日、渋谷区桜丘町のセルリアンタワー出口から区道に出た空車のタクシーが、72歳の女性を撥ね、死亡させるという痛ましい事故が発生しました。
この事故、その後の報道では「ブレーキとアクセルの踏み間違え」が原因とされているようですが、ブレーキとアクセルの踏み間違えを原因として総括してしまったら、この事故の被害者は浮かばれないと思います。
それは、「ブレーキとアクセルの踏み間違え」の前に、明らかに「一時停止不履行」があって、その結果として「被害女性を見落とし」、気付いたときには「パニックになり」、結果として「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と考えるのが、あの場所の道路形状から考えると妥当だからです。
ところで、皆さんは一時停止を確実に履行していますか?
そして、二段階停止を履行していますか?
この事故の原因を、ブレーキとアクセルの操作ミスにすると、自分の運転からは程遠い他人事になる人が大半だと思いますが、一時停止の確実な履行という段階で考えるのなら、自らの運転を振り返ったときに思い当たる人も多いのではないかと思います。
事故現場は、セルリアンタワーから出るときに一時停止線があります。そして歩道をまたいで区道に左右どちらかに曲がるように出ます。
つまり一時停止線で確実に停まって、クリープで歩道を越えて再び停止して左右を確認、そして車を本格的に動かすようになります。
最初の一時停止をちゃんと停まっていれば…
そして歩道の先で二段階停止していれば、確実に防げたと思われる事故形態なのです。
かく言う私も、タクシー乗務員なりたての頃はひどいものでした(笑)
でも、事故を防ぐには、道交法の遵守が近道だと考え方を改めた経緯があります。
そんな目で普段の他車の動きを見ていると、「怖い」の一言(笑)
一時停止で確実に停まらないことでの事故はとても多いのが実情です。
でも、普段からその様な運転をしていた結末がこの事故の加害者だと思うのです。
この様な事故を防ぐためにも、一時停止の確実な履行。そしてその習慣付けが大切だと思うのです。
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