再び「Terminal I」問題を考える…
例えば、お客さんの持っている羽田空港の出発ターミナルの案内に「Terminal I」と表記されていたら、どのターミナルだと思いますか?
羽田空港では、この表記によるお客さんの誤解が多発しています。
多数の訪日外国人は、「Terminal I」と表記されていたら、第1ターミナルに行ってしまうのです。
しかし正解は、国際線ターミナル。
つまり、「Terminal International」を略して「Terminal I」と表記しているのです。
何故、誤解するのでしょう?
例えば、ロサンゼルス空港には8つのターミナルがありそれぞれ、1~8のターミナル名が割り振られています。
例えば、ロンドンのヒースロー空港では、5つのターミナルがあり、1~5のターミナル名が割り振られています。
例えば、ニューヨークのJFK空港では、6つのターミナルがあって、3と6は欠番で1~8のターミナル名が割り振られています。
そうなのです。
海外の空港のスタンダード表記は、1,2,3…の数字による表記。
その常識から「Terminal I」を見れば、「Terminal 1」と誤解されても仕方ないのです。
その結果、国内線第一ターミナルでお客さんを待っていると、国際線行きのお客さんに当たる確率は高いものになっています。
これって、お互い不幸なことですよね…
2020年には、第2ターミナルに国際線の一部が動くので、現在の国際線ターミナルは第3ターミナルになりますので、この問題は解消されます。
しかし、私がこの問題をこのブログで取り上げたのは2年と少し前のこと…
つまり、何年もこの問題を放置したままの状態は変わっていないのです。
「おもてなし」を謳うのであれば、ささっさと変えればよいのに…
と思うのですが、無理なんですかね?
ところで、この問題を取り上げたのは、「第一ターミナルまで」というお客さんの中に少なくない確率で国際線ターミナルが本来の目的地であるお客さんが含まれていることを、私たちは知っておく必要があると思ったから…
仕組みを怠惰によって変えないのであれば、せめて現場は柔軟に対応して差し上げるのが必要ではないかと思ったりしているのです。
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