1BOXタクシーの乗務日誌のようなもの

都内を走る1Boxタクシーの乗務日誌、タクシーブログのようなものです

やっぱり「事前確定サービス」はお客さんにとって得ではない!?

先日アップした「『運賃事前確定サービス』、実はお客さんは得をしない!?」のエントリーを証明してくれそうな記事がアップされていたので紹介します。

 

行楽前に要チェック「カーナビ」と「タクシーの勘」どっちが早い?

Smart FRASH ライフ 2016.09.25

 記事は、カーナビとタクシードライバーの競争なのですが、カーナビの選んだルートはやはりドライバーとしては選びにくいルート。

そして、距離比較は出ていませんが、たぶ実際の運賃もタクシードライバーの選んだルートの方が安そうです。

目の前にタクシーがいるなら、410円なり310円の迎車料金を支払う分、「事前確定サービス」の方が高くなる可能性が高そうです。

 

 

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行楽前に要チェック「カーナビ」と「タクシーの勘」どっちが早い?

Smart FRASH ライフ 2016.09.25

 普通のカーナビと携帯用無料ナビ、そしてカリスマ・タクシードライバーのなかで、どれがいちばん早いのか、東京大回りルートでタイムレースをしてみたぞ! 

 

 スタートはディズニーランド前のJR舞浜駅。そこから都心を横断し、中野サンプラザに向かい、着いたら15分の休憩。再スタートして再び都心を横断し、東京スカイツリーがゴール。高速道路を使ってもOKだが、当然ながら法定速度順守が大前提。

 

 今回挑戦してくれたのは、本誌おなじみ、カリスマ・タクシードライバーのカワグチ氏。20年近いキャリアを持ち、都内の道路を熟知しているプロ中のプロである。「カーナビに負けるわけにはいきません。おそらく勝てる、いや絶対に勝つ!」と勝利宣言だ。

 

 カワグチ氏はカーナビではなく自分でルートを決めて走行する。ただしVICS(渋滞・交通規制情報)の使用はOKとする。

 

 対するドライバーは普通のカーナビ(以下、カーナビ)を使う車と、最近使用者が急増しているスマホのナビ(以下、無料ナビ)を使う車の2台。無料ナビは無料ソフトのなかから、もっとも人気の高いものを使用し、ひたすら指示通りに走ることにする。

 

 実験したのは9月末の金曜日。台風が近づき、かなりの渋滞が予想されるなか、14時30分、3台同時にスタートだ。

 

 まずは中野へ。カーナビは舞浜入口から首都高湾岸線という指示。無料ナビも同様。そしてカリスマもやはり舞浜入口から首都高へ。

 

 辰巳ジャンクション(JCT)から9号線、4号線のルートは3台とも共通だった。道はほとんど渋滞しておらず、拍子抜けするほどス~イスイ。

 

 カーナビも無料ナビも、スタートから30分もたたず、14時57分に新宿出口から高速を降りた。一方、カリスマは新宿で降りず幡ヶ谷まで行ってから一般道へ。

 

 ナビは両方とも新宿から中野通りへ。中野通りがやや混んでいたものの、無料ナビは15時15分に、その2分後にカーナビが中野サンプラザ前に到着した。当然カリスマが先着していると思いきや、どうやらまだのようだ。

 

 そのころカリスマは、まだ中野通りにいた。じつは何台か前に土砂を積んだダンプが走っており、その荷台から泥水がこぼれているため、渋滞に近い状況になっていたのだ。

 

「昼の都内は空いていれば2キロ=5分の計算で走れます。VICSでも中野通りは渋滞になってなかったので、こっちを選んだんですが、まさかダンプがいるとは……」(カワグチ氏)

 

 幡ヶ谷から中野まで10分と計算していたが、実際にはその倍以上かかり、カリスマがサンプラザに到着したのは15時23分。まさかのビリにプライドはズタズタの様子。

 

「……いやまだ大丈夫。スカイツリーでは逆転できる……と思いますよ」とやや顔がひきつっているカワグチ氏。8分のビハインドをひっくり返せるのか?

 

●後半戦のルートは全員バラバラになった

 

 後半戦はそれぞれの到着時間に合わせ、時間をずらしてスタート。無料ナビは中野通りを甲州街道まで南下、幡ヶ谷から首都高に入り駒形までという指示。

 

 えっ、中野通りっていつも混んでるのに、と思ったが、ルールはルール。素直に中野通りへ。すると意外にもスイスイと流れている。15分ほどで首都高に乗ることができた。

 

 2分遅れてスタートしたカーナビ車は、高速を使わず一般道で行けとの指示。というのも、首都高が渋滞しており、到着予定時刻が一般道のほうが10分ほど早いという予測が出たためだ。早稲田通り→山手通り→目白通り不忍通り→春日通りというルートでスカイツリーを目指す。

 

 8分遅れのカリスマも高速を使わず一般道へ。早稲田通り→山手通り→新目白通りというルート。

 

 言問通りVICSが渋滞を示していたのだが、カワグチ氏は「いける!」と踏んだ。実際それほど混んでおらず、スムーズに浅草まで行けた。このあたりはさすがの経験と勘だ。

 

 そのころ、無料ナビは首都高をゆるゆると走っていた。三宅坂から両国まで約4キロの渋滞。気は焦るが仕方ない。

 

 カーナビはというと、渋滞ではないが、スイスイともいえないゆっくり走行。信号にもやたら引っかかる。

 

 そしてゴールの東京スカイツリー。最初に到着したのはカリスマだった。まさかまさかの大逆転! それから2分遅れて高速を走ってきた無料ナビが到着。さらに5分遅れでカーナビの到着だ。

 

VICSは使いますが、全面的に信用はせず、そのときの状況で判断します。今回はあまり差がつかなかったですが、渋滞していれば、もっと差が出たはずです」(カワグチ氏)

 

 たしかに道が混めば混むほど、裏道を知っているほうが早くなるだろう。そして無料ナビは、画面が小さいうえ、音声ガイドもないので、あくまでルート確認用と思った方がいい、というのが率直な感想だ。

 

 一方、カーナビ車は、運転者が慣れないナビで、ルートや曲がる場所がよくわからなかったのが敗因のようだ。

 

 とはいえ、無事目的地までたどり着けるのだから、やっぱカーナビって偉大すぎ!

 

週刊FLASH 2012年10月23日号)