短距離のお客さんはドライバーが嫌がっていると、タクシーセンターやタクシー会社が思い込んでいることの方が大問題ですよ…
短距離利用のお客さんはイヤだと思っているドライバーは少ない!と昨日エントリーしました。
その続きです。
初乗り410円に運賃が改定されてから、どうも国土交通省のお役人も、タクシーセンターの職員も、タクシー会社の事務職ですら、短距離のお客さんを敬遠する傾向が強まる!と勝手に推測しているようなニュースが並んでいます。
そういった「色メガネ」で物事を見ていれば、人間のしぐさなんて幾らでも「その様に」見えてしまうものです。
実は、昨日のこと。
あまり得意なエリアで無い場所で、乗車申し込みを受けたお客さんがワンメーターでした。
得意なエリアでは無かったので、行き先を言われても一瞬、どこか分からず躊躇した様になってしまったのですが、これは頭の中で言われた場所が何処なのかを探している作業のタイムラグでした。
でも、短距離のお客は、運転手がイヤがると思って、私のこの仕草を見れば、まさに嫌がっているように映ってしまったことでしょう。
でも、同じような場面で、長距離のお客さんの場合。
私が頭の中で行き先が何処なのか探し、一瞬戸惑ったとしても、お客さんは「嫌がっている」とは思わないでしょう。
「色メガネ」と記したのはこういうこと。
少なくとも、タクシー業界がそういった「色メガネ」を肯定してしまえば、お客さんも「色メガネ」でドライバーを見るようになり、接客サービスに求められる質の難易度が上がります。
そして、「ドライバーの接客が課題」なんてしたり顔で言っているようでは、「短距離客」=「嫌な客」と語っている本人が肯定しているようなもの。
少なくとも、「色メガネ」を否定し、気持ちよく利用していただける環境を作るのが業界の仕事だと思うのですが、どうなのでしょう?
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410円タクシー、運転手の接客マナーに苦情も Yahooニュース 読売新聞
国土交通省は10日、東京都の23区と武蔵野市、三鷹市の営業区域で始まった「初乗り410円」タクシーの利用動向を発表した。
従来の初乗り運賃だった730円までの利用が導入前より約9%増えたほか、410円で乗ることができる1・052キロ・メートル以内の利用も約23%増えた。近距離の買い物や通院など「ちょい乗り」需要の喚起に一定の効果があったとみられる。
一方、新運賃が導入された1月30日以降の1週間で、国交省所管の公益財団法人「東京タクシーセンター」に寄せられた苦情が102件あった。このうち12件は、短距離利用者への運転手の接客マナーに関するものだった。新運賃は、従来の730円で乗れた約2キロ・メートルまでは値下げになるが、約6・5キロ・メートル以上では値上げになる。運賃収入を上げたい運転手が短距離利用者を避けるとの懸念もあり、国交省は業界にマナー向上を求めている。