1BOXタクシーの乗務日誌のようなもの

都内を走る1Boxタクシーの乗務日誌、タクシーブログのようなものです

高齢ドライバーの事故と現役年齢引き上げの動きと…

2つのニュースを並べてみます。

タクシー暴走、乗客脱出=3人けが、81歳運転手逮捕―警視庁 Yahooニュース 時事通信

70歳は「ほぼ現役」65歳「完全現役」…自民PTが案 Yahooニュース 朝日新聞デジタル

 

高齢タクシードライバーの事故は、統計的な件数の増加は不明ですが報道されている件数は確実に増えているように感じます。

今回の事故は、ドライバーが81歳と高齢だったこともありますが、今年発生した「南青山三丁目の事故」のドライバーは69歳でしたし、福岡の原三信病院に突っ込んだ個人タクシーのドライバーは64歳でした。

 

定年を65歳に引き上げて、70歳まで働けるようにする。自民党の試案は少子化や年金財源の不足を考えたら仕方ないという側面もあるのでしょう。(国ぐるみの「一億総ブラック」化にも思えますが…)

その一方で、60歳代のドライバーによる重大な事故が多数報じられています。

 

現役世代の年齢が上がることは、タクシードライバーに限らず高齢ドライバーも増加するでしょう。

一方では免許を返納し現役から退くことを社会が求め、もう一方では生涯働き続けることを求めている…

矛盾しているこの問題をどう解決していくのか?

2つの記事を読みながら考えてみたいと思います。

 

文末になりましだが、事故で負傷された皆様の一日も早い回復を祈念いたします。

 

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追記

技術の進歩による解決も一助になるとは思いますが、普及と進歩のタイムラグは、想像以上に大きいと感じています。

 

タクシー暴走、乗客脱出=3人けが、81歳運転手逮捕―警視庁 Yahooニュース 時事通信

 13日午後11時15分ごろ、東京都墨田区東向島都道を走っていた個人タクシーが突然歩道に乗り上げ、通り掛かった男性警察官(22)と自転車に乗った女性(41)をはねた。

 警察官は腰を打撲し、女性は右腕を骨折した。直前にタクシーから飛び降りた乗客の女性(31)も軽傷を負った。

 警視庁向島署は運転手の男(81)を自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した。本人にけがはなく、同署が詳しい話を聴いている。

 同署によると、タクシーは13日午後11時ごろ、京成線押上駅墨田区)で女性を乗せた後、信号無視を繰り返し、停車していた別のタクシーに追突した。その際、危険を感じた女性がドアを開けて飛び降りた。女性は何度も「降ろして」などと男に訴えたが、聞き入れられなかったという。

 その後もタクシーは走行を続け、歩道に乗り上げて約400メートル走行。2人をはねた後に中央分離帯にぶつかって停止した。運転中、男は意識があり、飲酒もしていなかったという。

 

70歳は「ほぼ現役」65歳「完全現役」…自民PTが案 Yahooニュース 朝日新聞デジタル

70歳までを「ほぼ現役世代」とし、この年齢まで働ける社会にすべきだ――。65歳以上の人の働き方などを議論する自民党のプロジェクトチーム(座長・片山さつき政調会長代理)が13日、こんな提言の骨子案をまとめた。超高齢化社会に備えるためで、今後、政策に反映するよう厚生労働省などに求めていく。

 65歳以上とされている高齢者の定義を、日本老年学会などが「75歳以上」とすべきだとの提言をしたことなどを受けてまとめた。

 骨子案では、65歳までを「完全現役」とし、定年を65歳に引き上げることを求めた。そして、定年から70歳までを「ほぼ現役世代」として、それまでの経験を生かして地域と一体となった仕事や社会活動に参加してもらうとした。

 そのための環境整備として、公的年金について受給開始時期を遅らせると有利になるような具体策の検討などを求めている。詳細を詰めた上で5月上旬にも上部組織の「一億総活躍推進本部」(本部長・川崎二郎厚労相)の提案としてまとめ、政府に提言する。

 70歳未満までを現役とすると、2065年に高齢者1人を現役世代1・3人で支えるようになるとの推計が1・8人となるといい、片山氏は「完全な『肩車型社会』にはならずに乗り切れる」と述べた。