自動運転を否定はしませんが…
拙ブログでも触れていますが、自動運転車両との並存を最も嫌うのは、既存のドライバーだと思うのです。
何度も繰り返している通り、自動運転車両は道交法厳守の運転になるでしょうし、人の乗降に関しても道交法を厳守することになるはずです。
想像してみてください、道交法を厳守して走る車とそうでない車の共存している状態を…
そして、残念ながらお客さんも、道交法厳守など求めていないのは、タクシー業界の負の側面だと思います。
川鍋会長は、2020年に羽田空港からパラリンピアンのお客さんを選手村までオペレーターの乗車した自動運転車両で送る、これを実現すると様々な場所で発言しています。
この発言はとても奥が深いものです。
迎車待機場が無い羽田空港ですが、お客さんがパラリンピアンであれば身体障害者乗降場の利用が可能になります。
そして、有明の選手村でお客さんが降りるときも、駐停車禁止場所を気にしなくて良いので、自動運転の妨げにはなりません。
足元のインフラの脆弱さを考えたら、たぶん自動運転タクシーの限界はこのあたりなのでしょう。
それを理解した上での発言なので、私はとても奥深いと思っています。
一方で日の丸とZMPの協業による自動運転タクシーですが、足元の脆弱さや道交法上の様々な問題をすべて無視した理想論なので、とても共感できるものではありません。
それでも実現するというのであれば、是非、日の丸交通で道交法厳守タクシーの社会実験でもやってみてください。
お客さんのリクエストに応じられない場面が多々あり、それだけで混乱するのは目に見えています。
しかし、それでも「やる」のであれば、お客さんの教育を含めて是非やってください。
それが本気度を図るバロメーターになると思っています。
そうでなければ、単なる無責任な空論だと思うのです。
「タクシー業界も自動運転受け入れて」、日の丸交通とZMPが無人運転に乗り出す MONOist
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