大和自動車交通の東京四社除名問題、和解で決着…
2月に東京四社から大和自動車交通が除名された件につき、和解が成立していたようですのでこちらでもエントリーしておきます。
様々な条件は着きましたが、元の鞘に収まったカタチで解決です。
この除名騒動、そもそもの発端は大和自動車交通と東京無線グループの協業が原因でした。
その協業のうち、スマートフォン向けアプリの共同開発については、当初より問題視されていませんでしたが(問題視されているとすれば、帝都と私鉄協の間で既にスマホアプリは共同開発並びに運用されているので、それも問題視されるはずです)、チケットの共同運用について四社側にとって認められない案件でした。
拙ブログにも記しましたが、以前は四社のチケットが例えば東京無線で使えたり、またその逆もあったりと、相互乗り入れが比較的緩やかだった時代がありました。
しかし、乗客数の減少と共に、その様な緩やかな時代は許されなくなっていきました。
今回の問題は、その点に対する認識の差が大きかったように感じます。
大和自動車側は、表立って東京無線とのチケット乗り入れは謳っていませんでしたが、他の四社側から見れば、四社チケットの東京無線への流出危機と捉えたのは仕方の無いところです。
これも拙ブログに記したと思うのですが、大和自動車には、この問題が生じる直前まで四社チケットを他の無線グループに流出させていた実績がありました。
その現実の前には、いくらチケット流出は無いと説明したところで、その説明が説得力を持たなかったのは言うまでもありません。
さて、この問題が一段落した時点でタクシー業界を見渡すと、日本交通による寡占化の動きは止まらず、さらにスマホアプリでも圧倒的なシェアを持つに至っています。
しかし、スマホアプリに関しては、四社はそれぞれ立ち位置が異なり、日本交通との協業を否定したのは面白い現実だと思います。
先述の通り、帝都は私鉄協と独自のアプリをリリース済み。大和は東京無線と共同でアプリ開発を行うとありますが、既に東京無線がアプリのリリースを行っているので、それに乗る形になるでしょう。国際はこの秋に待ったく別の考え方のアプリをリリースすると発表しました。
チケットでは協力している四社ですが、協力しているのはその一点だけのようですね。
地位保全仮処分命令申立事件における和解成のご報告 pdfファイル 東京四社委員会
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