1BOXタクシーの乗務日誌のようなもの

都内を走る1Boxタクシーの乗務日誌、タクシーブログのようなものです

違反と事故は稼ぎに比例するのか?

秋の交通安全運動真っ盛りですね。

街中でも捕まっているタクシーを良く見かけます。

 

ところで、「稼ぎが多い」=「違反や事故の確率が高まる」。このように考えているドライバーは多いようなのですが、これは違うんじゃないのか?と思ったりします。

もし、上記の仮説が正しければ、「稼ぎが少ない」=「違反や事故の確率が下がる」ことになります。

しかし、違反や事故を繰り返すドライバーは、稼ぎが良いのか?と問われると、それは明らかに違います。

つまり、「稼ぎが多い」=「違反や事故の確率が高まる」と考えているドライバーは、稼ぎをセーブしても事故は起こすでしょうし、違反を繰り返すと思うのです。

 

何が言いたいのか?と言うと、違反や事故を「稼ぐために仕方ない」と捉えている限り、そのドライバーの違反や事故は減りません。

もっと別の観点から、違反とか事故を捉えるべきだと思うのです。

 

たぶん、これって運転への集中力だったり、お客さんに無理を言われても断れる力だったり、日常的な運転の癖だったり、それらのトータルでしょうから、自分がどんなドライバーなのか?を自覚することから初めてみるのが良いんじゃないかと思います。

 

私自身のことで言えば、運転技術そのものは高くないと思っています。他の人のように車間を詰めた運転をすると、10数年ドライバー職についていても怖いです。

だから、そんな運転はしません。

また、例えば、複数台で同じところを出発して目的地が同じ場合、たいてい私の車が最後に到着します。

自分が下手なのを知っているから、動作がワンテンポ遅れることが多いです。

でも、それを無理してどうこうしようとは思っていません。

運転がトロイと言ってお客さんに怒られたことありましたが、車間を縫う様な運転技術は持ち合わせていないので仕方ありません。

でも、お客さんに怒られることは、今はほとんどありません。

「急いでいる」風の運転技術は身に付きました(笑)

 

道交法に関しては、普段の運転から意識するように心がけています。

お客さんからの道交法違反のリクエスト(急な車線変更や信号無視)は、聞こえなかったフリをします。

それでも、他人より注意力が高くないからふっと気が抜けたときに、違反をしてしまうことはあります。

私の場合、日常でかなり気をつけていても、時々違反をしてしまうので、その程度の注意力しか持ちえていないんだろうと思っています。

だから、様々なことを習慣付けようとしています。

一時停止場所の完全停止はもちろんのこと、信号停止の際の「P」レンジの活用など、習慣化してしまえば、それらに関する違反や事故は無くなりますので、それは普段からやっています。

 

厳しい言い方ですが、道交法違反を「運が悪い」と捉えている人は、この仕事は向かないと思っています。

数多くの違反を繰り返しているから、捕まるのであって、数多くの違反を繰り返さなければ良いだけなのです。つまり、捕まっている人は違反運転の絶対数が多いのです。

 

そして、違反の絶対数が多い運転をしていると事故につながる可能性が増すのです。

 

つまり、ここには「稼ぎ」という要素も「運転時間」という要素も絡んできません。

今は、そんなに稼ぎの良いドライバーではないので、あまり言えなくなったのですが、昔稼ぎの良いドライバーだった頃、無謀運転をしているタクシーを見ると「俺の方が稼いでいるのに、何焦ってんだバーカ」と心の中で唱えて、湧き上がる怒りを回避したものです(笑)

 

大阪のあのブログやその系列のブログは、安全第一とか違反をしない運転が大切とか言っている割に、具体的な方法すら書いていません。

たぶん、その人は、違反は「運が悪い」と思っているから、何も書けないんでしょう。

でも、それは「運」ではありません。繰り返した違反の絶対数なのですよ。

 

繰り返しますよ、普段の運転から違反をしない習慣付け。

意識してやるんじゃなくて、条件反射的にできるレベルまで繰り返すしかありません。

そして幸いなことにこの仕事は、一日何回もそれを繰り返しますので、やれば良いだけなんですよ。

一時停止場所はきっちり停止線で止まる。この習慣を身に付けるだけで、違反の絶対数が減り捕まる確率も格段に落ちます。

 

そんなことを思いながら、お客さんに道交法違反や危険な運転(スピードやUターン)を迫られたときの対処方法を次に書きたいと思います。

 

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