1BOXタクシーの乗務日誌のようなもの

都内を走る1Boxタクシーの乗務日誌、タクシーブログのようなものです

同業の皆さま、無線配車は好きですか? 迎車料金変動制について考えてみました。

最初にお断りしなければならないのは、都内のタクシーとその他の地域のタクシーについての事情が大きく異なるだろうという点です。

都内のタクシー営業は流しが基本です。それは1Boxという特異な車両に乗務していても変わりません。

無線配車は多い日でも、全営業の2~3割程度。あとは流しを中心にときどき付け待ちというのが基本スタイルだということ。

 

そして、これは地域に関係なく、タクシーの場合、賃金体系は歩合を基本にしているという現実。

さらに、既に労働分配率は75%強となり、これ以上のインセンティブを付与し難い賃金体系になっているという現実。

 

これら3つの点を前提に、乗務員の目線で変動制について考えてみたいと思います。

 

 

迎車料金変動制の一番の問題は、倍以上の迎車料金を支払ったら優先的に配車するという仕組みではないか?と思っています。

 

お客さんが倍以上の迎車料金を支払時間帯は、何処にでもお客さんがいる時間帯です。

つまり、ドライバー側からすれば、迎車でそのお客さんを迎えに行かなくても、目の前のお客さんをお乗せすれば売り上げが作れます。

歩合給なので、どちらを優先するのか?と問われれば、必然的に目の前のお客さんとなるのは当然のことといえましょう。

 

それでも、お客さんに優先配車をすると約束した以上、そのドライバーにはお客さんのところに行ってもらわなければなりません。

では、このときどうやって、そのドライバーの心持ちを納得させられるのでしょうか?

 

某会社では、無線のキャンセル率が高いと賃率が下がる賃金体系を導入するという話を聞きました。

でも、これって本当は逆の話なんですよね。

 

会社が導入した仕組みで、優先的に配車すると約束したから、それらの配車を含めてキャンセルすると賃率が下げるのではなく、優先的な配車に行ったのだから賃率を上げるなどのインセンティブを付与するのがスジだと思うのです。

 

優先的な配車を何本も受けたら、ロングの配車を一つ出すとか…

優先的な配車の売り上げは、通常の1.5倍でカウントするとか…

 

そういったお客さん目線だけの制度設計ではなく、ドライバー目線の制度も併せて考えなければならないと思うのです。

 

ドライバー側に、優先的な配車を受けたから売り上げが伸びなかった

そんな鬱積した気持ちが残り、それが蓄積すると運転に支障が生まれます。

この制度で私が一番心配しているのは、その点なのです。

 

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