1BOXタクシーの乗務日誌のようなもの

都内を走る1Boxタクシーの乗務日誌、タクシーブログのようなものです

"JPN Taxi"と"Japan Taxi" 覇道というか、邪道といういうか…

トヨタが新しいタクシー専用車両として"JPN Taxi"を発売したのは、2017年の秋でした。

日本交通系列の配車アプリ、「全国タクシー」が"Japan Taxi"と名称を変えたのは、2018年の8月でした。

 

お客さんから、時折「ジャパンタクシーでは、こんなサービスを始めたんだって」と聞かれる事があります。

私の勤めている会社にも、"JPN Taxi"は導入されているので、車のサービスとして、お客さんの言う「こんなサービス」が、車両独自のサービスなのか?と考えるのですが、どうやら違うらしい…

それで、かすかに読んだ記憶のある、配車アプリの"Japan Taxi"のサービスかもしれないと、思い至るのですが、何だかんだモヤモヤ感は残ります。

 

何で、読み方を同じにしたのでしょう?

 

マーケティングの話をすれば、この様な混同や錯誤を生む戦略は、弱者の戦略です。

まぁ、はっきり言えば邪道💢

例えば、有名ブランドに似せたロゴを展開するだとか、そんな例を持ち出すまでもなく、弱者がゲリラ的に行うものと解釈するのが一般的でしょう。

 

しかしながら、それを業界のリーディングカンパニーが行なっているところに、タクシー業界の未成熟ぶりを感じるのです。

それも、日本交通の会長である川鍋さんはタクシー協会の会長…

 

もう一度整理すると、タクシー協会の会長である会社が、タクシー業界が東京オリンピックに向けて一丸となって盛り上がっていこう!

そんなタイミングで、自社のアプリをオリンピック用の車両と同じ読み方に変更したのです。

 

これは、一丸では無く、自社さえ良ければ他社のことは知らん!といった、良く言っても覇道では無いでしょうか?

 

繰り返します。

アプリの会社もタクシー協会もリーダーは同じ人。

 

結果的に、"JPN Taxi"は、川鍋さんのところで作った車!という錯覚をお客さんは持つ事になりました。

そして、大多数の"Japan Taxi"アプリを知らない乗務員は、"Japan Taxi"について、お客さんに誤った案内をして、いわれのない「お叱り」を受けている事でしょう。

 

錯誤や混同を与えるやり方は、邪道💢

と業界の片隅から、遠吠えてみました。

 

ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックをお願いします。

にほんブログ村 その他日記ブログ 運転手・ドライバー日記へ

 

追記

"JPN Taxi" の製造元のトヨタは、"Japan Taxi"アプリのリリース元である「Japan Taxi株式会社」(ややこしいなぁ)に出資しているので、名称混同の問題はトヨタ的にはクリアしているんだろうと推察しています。

しかし、トヨタ的にクリアしているというところに、タクシー業界の小ささを思わずにはいられません。

 

f:id:shiwa16:20190118184547p:image