1BOXタクシーの乗務日誌のようなもの

都内を走る1Boxタクシーの乗務日誌、タクシーブログのようなものです

Uberアンバサダーの堀江さんが、Uber合法化を説いても説得力ゼロ。そもそも、Uber解禁しても市場のニーズはあるの?

私も知らなかったのですが、週プレニュースに掲載された堀江さんとヒロユキさんの対談風の記事に対して、堀江さんがUberアンバサダーに就任しているから、合法化を説くのは当然だとか…

堀江さんのTweitterの自己紹介欄にUberのお試しクーポンのURLが貼ってあって、それを利用すると堀江さんも得するようになっているとか…

様々なマッチポンプ批判が繰り広げられています。

 

今までも数回似た様な対談記事があったのですが、今回が一番内容が薄かったですね(笑)

何故、Uber-xの合法化が必要なのか?理由がまったく書かれていません。

そもそも、ライドシェアを解禁するのであれば、市場のニーズが高いとか需要があるとか、何らかの市場の求めが必要だと思うのですが、それについてはまったく触れられず、ただタクシーのロビイング活動によって規制が守られていると書かれていますが、これすら事実に当てはまらない空想のもの。

残念ながら、私の所属している業界は、政界活動はしてはいますが、そんなに強力なものではありません。

なぜなら、政治家にとって必要な票を提供しているという話をまったく聞かないから(笑)

 

票にもならないタクシー業界の為に政治家が動いている、ロビイングしている、というのは、もはや妄想レベルの戯言です。

しかし、その戯言をまともに取り上げる媒体があるので、ちゃんと反論しておかなければならないと思いました。

 

一番にして最大の疑問は、市場のニーズがあるの?というこの一点です。

タクシー業界は、年々輸送人員が下降している業界です。

市場のパイが縮小しているところに、新たなタクシーもどきを導入したら、市場が混乱するのは明らかなこと。

そして、その市場の混乱はお客さんである一般の人々を巻き込む形で顕在化します。

 

例えば、Uberも繁華街を中心に待機していることになるでしょう。

タクシーの空車も同様です。

その結果、空車渋滞が慢性化したのは、2002年の規制緩和で顕在化した問題です。

そして、その余波は警察の通常業務を奪う形で現れ、警ら活動に支障をきたしたのは、事実として捉えておかなければなりません。

 

また、慢性化した渋滞の中で、接触などの交通事故が多発し、繁華街の警察署のうち複数のところでは、発生する交通事故のうち半数以上がタクシーが何らかの形で絡んでいるものとして、私どもの業界に対し厳しい目が向けられました。

それが「タクシー目の仇作戦」という仰々しい名称で警察が取り組んだ事故撲滅作戦でした。

 

その様な経験や事実を全て無視して、市場のニーズも無いのにUber-x合法化を求めるのは、そこにある利益にしか彼らの関心が無いからでしょう。

それを端的にあらわしているのが

ひろ ってことで、ちゃんと登録して保険に入れば、誰でもタクシー営業をできるようにしたほうがいいと思うんですけどね。

この部分です。

先日も書きましたが、Uberは、請負が基本でスタートしました。

しかし、専業ドライバーというライドシェアですらない働かせ方が出現するにいたり、タクシー会社化しているのです。

その一方で、請負の形態は変えていないので、働く側の自己責任で全てが完結する仕組みを作っているのです。

つまり、経営側は社会的な責任はゼロで仕組みだけを提供している、というスタンスでいられるので経営リスクが低い。

彼らが、様々な御託を並べていますがUberに一番の魅力を感じているのは、この働く側の自己責任で全てが完結している仕組みだと思われるのです。

 

そうでなければ、市場ニーズの無い仕組みに固執している理由が見当たりません。

 

Uberが既にライドシェアですら無くなっているのは先日も記したとおりです。

シェアリングエコノミーでは語れなくなっているUberを推進する理由。

その点には注視が必要だと思っています。

 

ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックをお願いします。

にほんブログ村 その他日記ブログ 運転手・ドライバー日記へ

 

さて、長くなりますが、彼らの対談の全文を転載しておきます。

併せて、数点突っ込んでおきたいと思います。

 

ひろ 日本の警察が取り締まるのは無理でしょうね。運転手とお客さんが目の前で現金のやりとりをしていない限り、「親切で運転してあげているだけ」と外国語で言われたら、それ以上突っ込みようがないですし。

ニュースを見ていないのでしょうか?同じ行為を連日繰り返していれば摘発されました

 

ホリ そそ。言葉が通じなくても目的地まで連れてってくれて、支払いもクレジットカードだから、降りるときに手間がかからない。めっちゃ便利だよ。

既に、日本のタクシーでもこのようなサービスは開始されています。

 

ホリ もう状況に合わせたルール作りをするしかないでしょ。だからさっさとUber-Xを合法化しちゃえばいいと思うんだけどね。

論理展開が急すぎます(笑)、中国式の白タクは問題になっていますが、それは状況に合わせて問題を解決するほどの出来事なのでしょうか?

 

ホリ 日本はタクシー業界のロビイング活動がスゴすぎるんだよ。規制緩和が進まないのはロビイングの影響が大きいから。

これは、事実誤認です。規制緩和が進まないのはニーズが無いからです。

ニーズがあれば、どんどん進みます。

 

ひろ 確かに一般の人は「白タクは事故が多い」とかいう噂を真に受けていたりしますからねぇ。宅配便など、荷物を自宅に届ける軽トラックは普通免許で運転してますけど、別に事故が多いわけではないですから。

これは、意味不明です。

白タクが事故が多いというのはデータがありませんから、何も語れません。

ただタクシーと同程度の確率で事故が発生した場合、uberは何の責任も取らないことが問題視されているのです。

また、トラックが事故が少ないとは言えないと思います。

 

ひろ 炎上していましたね(笑)。丁寧に運転するかどうかは、運転手の性格によるところが大きいですよね。タクシーの運転に必要な二種免許を持っていてもスピード違反する人もいれば、セクハラする人もいる。タクシーは二種だから安全とかいうのは嘘だと思うんですよ。

少なくとも、その運転手が所属しているタクシー会社は責任を負います。

Uberは責任を負いません。その点が問題視されているのです。

だから、運転手の性格だけでなく、会社としても、これは絶対にやるな!という指導を行うことになります。

 

ホリ しかも、Uberみたいに、相互評価で毎回レビューするようにしたら、変な運転手や客はすぐにスコアが下がる。あれって、客も評価されているのが面白いところだもん。

タクシー会社もドライバーの評価は行われています。

Uberのように可視化されていないという課題はありますが、ドライバーが評価されていないと考える方がどうかしています。

また、流しのタクシーとアプリ配車では、どんなドライバーが来るのか分からないという違いがあるのは仕方ありません。

是非、同じ土俵で比べてください。

 

ホリ でも中国版のUberといわれる「滴滴」が、来年の春に日本でサービスを展開するらしいじゃん。このへんが強烈にロビイングしてきたら変わるかもね。

ライドシェアでなくなっているのですから、タクシー会社と提携の道を探るのは必然だと思います。

ロビイングの問題ではなく、市場ニーズの問題として適切な判断だと思います。

 

ホリエモン×ひろゆきが注目──トヨタの次世代タクシー車両は業界に一石を投じる? - ビジネス - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

トヨタが次世代タクシー車両「JPNTAXI(ジャパン・タクシー)」を発表した。

これに関し、『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、“ホリエモン”こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏が、なかなか進まないタクシー業界の規制緩和問題を議論する!

* * *

ひろ トヨタがおもしろいタクシー(JPNTAXI[ジャパン・タクシー])を発表したみたいですね。道路交通情報の収集機能が装備されていて、その性能はグーグルストリートビューの撮影カーより高度だそうです。

 

ホリ いわゆる「コネクテッドカー」ってやつね。

 

ひろ えぇ。使い方はいろいろあって、例えば逃走車両なんかを探すのも、そのトヨタのタクシー経由になるかもしれないですし、道路上をひたすら撮影しまくって今年の流行色とか、服のデザインや髪型とかまで記録として残せます。局所的なゲリラ豪雨とかも、かなりの精度で範囲を指定できたりしますよね。

 

ホリ データがあればその活用の方法なんていくらでも考えられるからね。

 

ひろ ただ、個人情報がうんぬんとか騒ぐ人が出てきそうな気もしますけど…。

 

ホリ 実害なんてないのに。

 

ひろ そうなんです。法的にも「外の景色を撮るのは問題ない」ってことは、グーグルストリートビューで立証されていますからね。それにストリートビューの場合は、「うちのベランダが写ってる!」とか被害者が明確だったんですけど、これは映像をそのまま一般公開するわけじゃないので被害者も特定できないかと。

 

ホリ そういえば、2013年にSuicaのデータを販売したことがあって、騒動になったよね。個人の特定は不可能なのに、相当叩かれて販売中止になった。

 

ひろ ありましたね。そういう意味では、トヨタは先人の失敗を見てうまいことやるんだと思います。なので、しょうもない理由で潰されないことを祈ります。

 

ホリ タクシーでいえば、最近は中国人がやってる「白タク(無許可のタクシー営業)」が問題になっているみたいよ。中国人観光客向けにやっていて、摘発が難しいとか言われている。

 

ひろ 日本の警察が取り締まるのは無理でしょうね。運転手とお客さんが目の前で現金のやりとりをしていない限り、「親切で運転してあげているだけ」と外国語で言われたら、それ以上突っ込みようがないですし。

 

ホリ てか、中国では白タクというか「シェアリングエコノミー(共有型経済)」がすでに当たり前になりつつあるから、こうしたサービスを求めるのは当然。しかも中国語で応対してくれるんだから、中国人観光客はそれを使うに決まっているよね。

違法行為を推奨するつもりは一切ないけど、外国人にとって日本のタクシーは不便だもん。「インバウンド振興」とか言いながら移動手段は昭和のままだから。

 

ひろ 海外ではUberとかLyft(リフト)(ライドシェアサービス)なんかが普通に使えますもんね。

 

ホリ そそ。言葉が通じなくても目的地まで連れてってくれて、支払いもクレジットカードだから、降りるときに手間がかからない。めっちゃ便利だよ。

 

ホリエモン×ひろゆきが“白タク問題”で嘆く「日本はタクシー業界のロビイング活動がスゴすぎる」 - 政治・経済 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]

トヨタが次世代タクシー車両「JPNTAXI(ジャパン・タクシー)」を発表した。

これに関し、『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、“ホリエモン”こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏が前編に続き、なかなか進まないタクシー業界の規制緩和問題を議論する!

* * *

ひろ 堀江さん的には「白タク」問題をどうやって解決すればいいと思いますか?

 

ホリ もう状況に合わせたルール作りをするしかないでしょ。だからさっさとUber-Xを合法化しちゃえばいいと思うんだけどね。

 

ひろ 中国人を取り締まれなくて、日本人だけ取り締まるってなると、どの国のためにやってるんだって話ですよね。

 

ホリ 日本はタクシー業界のロビイング活動がスゴすぎるんだよ。規制緩和が進まないのはロビイングの影響が大きいから。

 

ひろ 確かに一般の人は「白タクは事故が多い」とかいう噂を真に受けていたりしますからねぇ。宅配便など、荷物を自宅に届ける軽トラックは普通免許で運転してますけど、別に事故が多いわけではないですから。

 

ホリ 逆に、とんでもないタクシードライバーもいるから。この前も普通に乗車拒否されたし。

 

ひろ 炎上していましたね(笑)。丁寧に運転するかどうかは、運転手の性格によるところが大きいですよね。タクシーの運転に必要な二種免許を持っていてもスピード違反する人もいれば、セクハラする人もいる。タクシーは二種だから安全とかいうのは嘘だと思うんですよ。

 

ホリ そうそう。

 

ひろ ってことで、ちゃんと登録して保険に入れば、誰でもタクシー営業をできるようにしたほうがいいと思うんですけどね。

 

ホリ しかも、Uberみたいに、相互評価で毎回レビューするようにしたら、変な運転手や客はすぐにスコアが下がる。あれって、客も評価されているのが面白いところだもん。

 

ひろ 客も悪い人がいますからね。客も運転手もお互い気持ちよく移動できたほうがいいわけで、変な客は評価が下がる社会のほうがいいと僕は思います。そんで、相互評価をいやがるタクシー運転手もいると思うんですが、まともにやっている人は、相互評価にしたほうが得をすると思うんですよ。

 

ホリ 反対するのは、自分の接客に引け目を感じているドライバーとか、ただ変化が嫌いな人だろうね。でも、タクシー業界のロビイング活動がすごいから劇的な変化は起きそうにないよ。それに一時は「黒船」といわれたUberも日本の市場にそんなに投資するつもりはなさそうだし。

 

ひろ 結局、変わらないんすかね?

 

ホリ でも中国版のUberといわれる「滴滴」が、来年の春に日本でサービスを展開するらしいじゃん。このへんが強烈にロビイングしてきたら変わるかもね。

 

ひろ Uberにしろ滴滴にしろ、日本のタクシー業界を変えてくれるのは海外の企業っていうのがなんともいえないですね…。

 

ホリ やっぱりヘンだよね。

 

ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックをお願いします。

にほんブログ村 その他日記ブログ 運転手・ドライバー日記へ