1BOXタクシーの乗務日誌のようなもの

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「居酒屋タクシー」とはどこが違うの? 日本交通の「伊右衛門タクシー」発進へ

日本交通がサントリーと組んで、車内で緑茶飲料「伊右衛門」を配布するサービスを始めました。

この記事を読んで思い出したのが、いわゆる「居酒屋タクシー」です。

 

居酒屋タクシー」とは、主に官庁の深夜、タクシーで帰宅する際の慣行として「缶ビール」や「ツマミ」、あげくは金券などを車内で配っていたことが問題視されていたものでした。

缶ビールや金券などを受け取っていた側は、リベートなどを禁じた行為にあたるとして問題視され、国会でも追及されたことを記憶されている方も多いと思います。

 

私自身、この問題が発生した当時、何が問題なのかまったく理解できずにいました。

そして、今でも何が問題なのか理解できない点は多々あるのですが、缶ビールを受け取った側が公務員であれは利益供与にあたる可能性があると言われれば、なんとなく納得するしかないなぁ、と思ったりします。

 

一方、缶ビールや金券などを渡していた側のドライバーには、

 職員に現金・金券を渡した、東京都の個人タクシー運転手11人に、国土交通省関東運輸局により、その行為が道路運送法が定める、運賃又は料金の割戻しの禁止(10条)に違反するとして、2008年(平成20年)11月28日付けで、20日~40日間の車両使用停止処分が出された[6]。

 また自動車交通局長は、同日にタクシーの業界団体である、全国乗用自動車連合会と全国個人タクシー協会に対して、現金・金券類の提供禁止についての周知徹底と再発防止策の提出を要請すると同時に、ビール等の飲食物の提供について、「顧客獲得のための過剰なサービス競争を繰り広げることは、利用者に不公平感を与えるなど、公共交通機関として必ずしも好ましい行為とは言えず、節度をもったサービスを行うことが必要である」との見解を示した。 Wikipedia居酒屋タクシー」の項目から引用

上記の処分がなされ、ビールなどの飲料配布も、好ましくないとの見解が示されています。

 

そんなことを前提にこのニュースを読むと、清涼飲料の配布は良くてビールはダメという境界線も良く分かりませんし、そもそも「居酒屋タクシー」と何が違うのか、理解できません。

 

本当に「居酒屋タクシー」が悪であったのか?

このサービス開始とともに考えてみたくなってupしました。

 

日本経済新聞 web版 2016/07/05  12:10配信

「伊右衛門タクシー」発進 日本交通、サントリーと組む 車内で緑茶配布  

  タクシー大手の日本交通(東京・千代田)とサントリー食品インターナショナルは5日、タクシー車内で緑茶の「伊右衛門」を配布する取り組みを始めた。車内でじっくりと味を楽しんでもらうことで宣伝につなげる。日本交通は今後、商品の新たなプロモーション形態として、飲料メーカーに限らず広告でのタイアップを提案していく。

 車体外装を緑に統一し、伊右衛門のロゴをあしらうほか、車内にうちわやスリッパも備え、利用者が落ち着いて利用できる空間にする。キャンペーン期間は5日から8月4日まで。都内に3台を導入する。サントリー食品インターナショナルの三好健二氏は「四季によって味が変わる伊右衛門を車内で楽しんで欲しい」と話す。

 タクシー会社は運賃が収入の大半を占める。日本交通は広告を新しい収入源の1つにするモデルの確立を目指す。今年1月には大塚製薬と組み、車内で「ポカリスエット」を配った。日本交通の川鍋一朗会長は「サービスの質を高め、業界が変わりつつあると利用者にアピールしたい」と狙いを語る。

 国土交通省は5日、東京23区と武蔵野市三鷹市のタクシー初乗り運賃を現行の2キロメートル730円から、短距離にする審査を始めた。初乗り運賃引き下げは日本交通が今年4月に都内同業に先駆けて申請した。これに他社が追随、申請する会社の保有車両台数が審査が始まる基準の7割を超えた。

 

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