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「タクシー目の敵作戦」を経験しているドライバーから見た規制緩和やUber等のライドシェア問題 その2

規制を緩和すれば、自由な競争が生まれ利用者に利便性をもたらす。

金科玉条のごとく言われているこのフレーズですが、一面では正しいけど見落としている側面も多いと思われます。

 

また、タクシーの規制を緩和しても、輸送総量が劇的に改善するわけではなく、利益がタクシー会社から別の企業に移行するだけなのは明らかでしょう。

逆に、タクシーの規制緩を求める声が強いのは、ビジネスモデルとしてタクシー産業は参入が簡単だからというのも事実のようです。

 

このような状況で、ライドシェアを開放したらどうなるでしょう?

「タクシー目の敵作戦」を経験しているドライバーから見た規制緩和やUber等のライドシェア問題 その1でも触れた通り、タクシーの規制強化には、警視庁の意向が強く働いていたと推測されています。

状況は以前に戻るわけですから、繁華街を中心にタクシーライドシェアの自家用車があふれ、警察の業務に支障をきたすことになるのは簡単に想像できます。

 

さらに、タクシーであれば客待ちの駐停車を繰り返すドライバーに対し、ドライバーへの処分だけではなくその所属する会社も処分することが可能ですので、客待ち駐停車に対する一定の抑止力は期待できます。

しかし、Uberなどはそのような抑止力は個人に対してしか働かないので、現在よりも弱い抑止力しか働かないことになります。

 

タクシーがあふれている状況下で、警察の交通取り締まり業務を増やすだけの改革が「規制緩和」と言えるのでしょうか?

 

さらに、例えばバスタ、東京駅八重洲口羽田空港国内線など一般車が入れない場所での営業をUberは行うことができません。

しかし、これらのエリアは客数も多いことからさまざまなトラブルが生じるでしょう。

 

繰り返しますが、これがタクシーの規制緩和の語られない負の側面です。

それでも規制緩和なのでしょうか?

 

 

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