業界の「隠語」と呼ばれているものを、業界の人間は知らない(笑)
ときどき、業界の「隠語」を面白おかしく紹介する記事を目にします。
これから紹介する記事を書いた後藤豊さん、ドライバー兼業のフリーライターとありますが他の記事でも話を盛って大げさに書いていたのですが、この記事でもそう…
この業界に10年以上いる私も、私よりもベテランの嫁も知らない「隠語」が新たに紹介されていました(笑)
ところで…
記事の最初にある写真、「新葛飾橋 金町から東京方面 感度8です」との文字が写っている写真ですが、たぶん日本交通で使っているタブレットだと思われます。
さらに「感度8です」という表現も私は初見(笑)だったこともあり、記事で紹介されている「隠語」は主に日本交通で使われているものなのかな?と思いながら私はこの記事を読みました。(違ったらゴメンナサイ^^;)
いずれにしても、業界人の知らない「隠語」が半分くらい(笑)。この記事は文字通り話半分で読むのが良さそうな記事です。
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近距離客は「ゴミ」…タクシー運転手の隠語が秀逸!「大きな忘れ物」は?
Business Journal 4.11 配信
「〇×ゼロ番地、入れるお車ありませんか?」
タクシーに乗車中、こんな無線が聞こえてくることがある。私たちドライバーはわかる場所だが、乗客にはどこのことかわからないはずだ。あるとき、「運転手さん、ゼロ番地ってどこですか?」と聞かれた。
「どこだと思います?」
「わからない。住所にゼロってないよね?」
「はい。特別なところです」
「わかった。警察署でしょ」と言われたが、そうではない。
火葬場である。
「あの世には番地がない」「霊(=0)からきている」など諸説あるが、いずれにせよ「火葬場」と耳にしていい気分になる人はいないため、無線係は隠語を駆使するわけだ。
かくいう私も、新人時代は意味がわからなかった。「飛び地のこと?」などと想像したが、先輩ドライバーに聞いて「なるほど」と納得したのを覚えている。
近距離客は「ゴミ」、ヤクザは「トエンティー」
このように、タクシー業界には多くの隠語がある。乗務を終えたドライバーのセリフの一例を挙げてみよう。
「今日は足切りに足りなそうで、ブッコミ覚悟でイッパツを狙ったんだよ。青タンだったけど、ハナ番なので我慢してね。ゴミだったらイヤだな、と思ってたらトエンティーが乗ってきて、なんとオバケだったよ。ロクまで出て助かったー」
この会話、翻訳すると次のようになる。
「今日は売り上げが上がらないので、近距離客を引いたら自腹納金するつもりで、長距離客狙いの付け待ちをしたんだ。深夜の割増時間帯だったけれど、順番待ちの先頭なので離れずに我慢してね。近距離客だったらイヤだな、と思っていたところ、ヤクザ風の男が乗ってきて、超長距離客だった。おかげでノルマに達して、しかもチップまでもらえて助かったよ」
各語の解説は、以下の通りだ。
・足切り…ノルマ
・ブッコミ…自腹納金
・イッパツ…長距離客狙いの付け待ち
・青タン…深夜割増料金
・ハナ番…客待ちの先頭
・ゴミ…近距離客
・トエンティー…ヤクザ風の男(8+9+3=20からきている)
・オバケ…思いもよらぬ長距離客(運転手にもよるが、私は2万円以上の乗客をオバケとしている)
・ロク…チップ(余禄からきている)
絶対乗せたくない「カバンの忘れ物」とは?
では、隠語を用いた無線連絡の例を記すので、意味を考えてみてほしい。「JR錦糸町駅、赤ランプです」
これは、「駅のタクシー乗り場が客であふれ、タクシーがいない」という合図だ。当然ながら、付近を走るタクシーは駅に車を向けるが、駅に向かう途中が「魚群」(街中に客があふれている状態)の場合、途中で「キャッチ」(流し営業で客につかまること)されると駅の乗り場に入れなくなる。そして、魚群もほとんどは「ハズレ」(思ったほど長距離ではない客。深夜ならおおむね1500円以下)である。
「311(無線番号)、お座敷です。営業所有線願います」
これは、無線番号「311」のドライバーが運行管理者から「会社に電話(有線)をせよ」と呼び出されるケースだ。花柳界で「お座敷」といえば、芸者さんに「仕事が入ったよ」という意味で使われているが、タクシー業界では、ほとんどが注意やお叱りである。乗客からクレームが入った場合、身に覚えのある運転手は嫌々連絡することとなる。
「青梅街道下り・中野付近、感度不良です」
勘のいい人ならおわかりかもしれないが、正解は「ネズミ捕り」(警察の取り締まり)である。タクシー無線は電波法で輸送情報以外の伝達を禁じているため、こうした隠語を駆使しているわけだ。「落下物注意」などの隠語を用いる会社もあり、ネズミ捕りを目撃したドライバーが無線連絡する場合、「電線工事中」などとすることもある。
「品川区東品川で大きな忘れ物がありました」
これは、「付近で重大事件があり、犯人が逃走中」という意味で使われる。
タクシーはさまざまな場所を走るだけに、事件の犯人を見かける確率も高く、「不審な人物を見かけたら協力してほしい」という要請である。
これに対して、「カバンの忘れ物、ありました」と返答したら、「犯人らしきあやしい人物を乗せています」というコールサインとなる。
我が身に危険が迫った場合、ドライバーは手元のスイッチを押して行燈を赤く点滅させる。もし、行燈が点滅しているタクシーが走っていたら、運転手が危険な状況にあるか、ひざなどが当たって間違えて点滅させたかのどちらかだ。
めったにないケースだが、「大きな忘れ物にはかかわりたくない」と、ほとんどのドライバーが思っている。もちろん、私もだ。
(文=後藤豊/ライター兼タクシードライバー)
ヤマト運輸の未払い残業問題…
ヤマト運輸は、荷物の取扱量は増えているものの利益は増えていない構造が問題だと少し前に話題になりました。
ドライバーにしわ寄せがいき、ドライバーが疲弊してゆく…
会社の経営の問題ではありながらも、ヤマト運輸側はなんとなく「被害者」ぽく描かれたりしていると感じていました。
でも、それも賃金がちゃんと支払われていることが前提のお話のはずです。
ヤマト、未払い残業代「倍増」の可能性…裁判官が「変形労働時間制」不適切運用を指摘
Yahooニュース 弁護士ドットコム
未払い賃金を支払ったら、ヤマトの経営は傾くのかもしれません。
でも、それも未払い賃金を発生させて良い理由にはなりません。
ここでは賃金のことしか扱われていませんが、疲弊した配送ドライバーが大量に街中を走っている絵を思い浮かべれば、問題の深刻さが別の角度からも見えてきます。
タクシードライバーも配送のドライバーも1乗務あたりの最大拘束時間が決まっています。
でも、タクシーに比べて配送のドライバーは長時間…
経済の動脈を支えている物流が、長時間労働に疲弊している現状を考えたら、配送ドライバーの拘束時間を短くする(規制を強化する)動きが、政府なのか国会なのかで出てきても良いと思うのですが、残念ながらそういった話は聞きません。
逆の規制緩和はよく話題になっていますが…
残業代未払いは、司法の力で解決してもらうとしても、ドライバーを疲弊させないための規制の強化、たぶんこれは喫緊の課題だと思うのですが…
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ドライバーへの暴行は厳罰にして欲しい…
4月8日の午前2時過ぎに警視庁の新川警察署は、強盗致傷容疑で松島大地容疑者を逮捕しました。
松島容疑者は、タクシー代金6670円を踏み倒し、それを咎めた運転手の顔面を殴ったとのこと。
松島容疑者は「タクシーには乗ったが、殴ったことは覚えていない」と容疑を否認しているそうです。
タクシー運転手暴行、料金踏み倒し 泥酔男を逮捕「覚えていない」
Yahooニュース 産経新聞 4月8日
料金を支払う段階になって激高するお客さんが少なからず存在するのは、この業界の悲しい現実です。
そして、「殴ったことは覚えていない」と容疑を否認しているそうですが、それで許される事件ではありません。容疑者は厳罰に処して欲しいと思います。
品川区から中央区新川までの進行でメーター料金が6670円ですから、目的地を探すのに相当時間がかかったことがうかがえます。
たぶんこのドライバーは、降車地に着く前から松島容疑者に激高され、挙句に殴られているのですから、本当に災難だったと思います。
ところで、タクシードライバーへの暴行事件では、あの元サッカー選手の事件が思い出されます。
このときも、暴行した側は「覚えていない」と言っていました。
そして、示談が成立したとかで翌日には釈放されていました。
松島容疑者のこの事件が今後どのように推移するのかは分かりませんが、「カネ」で解決したから直ぐに釈放で、「カネ」で解決できないから拘留では、釈然としないところもあったりします…
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【4/6の乗務日誌】 下手くそだなぁ…(笑)
2017/4/6(木)の乗務日誌
売り上げ ◎◎◎◎◎◎◎○
営業回数 13回
最高売上 予約のお仕事で5万弱
逆乗車拒否 7回
本日の最高売り上げとなったお仕事の内容は詳しくは記せませんが、そのお仕事のスタートは、あたりがまだ暗い早朝のこと。
その仕事を終えると、たぶん1回くらいしかできないでしょうから、実質的にそのお仕事までの売り上げで全体が決まります。
そんなお仕事をいただいていたのに7つ半…
やっぱり下手だなぁと感じた一日でした(^^ゞ
さて、スタートからスローペース&逆乗車拒否が続き、都心近くまでノーヒットだったのはいつものこと。
早朝の予約以外にもう1つ、羽田空港19時発のお仕事もいただいていたので、それまでに4kはやりたいと思っていたのに、伸びを欠きます。
結局、17kで日付をまたぎ、期待した銀座も4kと2日連続で大きい仕事とはならずに相変わらずの低調さ…
深夜帯のお仕事も早々に切り上げないとならなかったのですが、結局25kで予約先に向かいます。
予約票には、新しい施設なのでナビでの進行は困難との注意書きがあって、現地で確かめるしかありません…
現地で迷子になりながらも、お迎え先を発見できて、少しの仮眠タイムへ…
お仕事が終わって74kだったので、せめて7つの税金はクリアしたいと走りますが、乗ってくれないのはいつものこと(^^ゞ
ようやくお客さんを見つけたときはタイムアップギリギリの諦めかけていた時間帯のこと。
これで、何とか7つの税金をクリアしましたが、繰り返しますが、下手さを実感した一日でした(^^ゞ
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2017年 春の全国交通安全運動が始まりました。
今年も4月6日より、春の全国交通安全運動が始まりました。
昨年秋の交通安全運動から「ハイビームの励行」が加わり、それがどう変わったのか?変わっていないのか?を内閣府のホームページで確認しました。
「ハイビームの励行」については、残念ながら昨年秋と同じく、
『夜間の対向車や先行車がいない状況における走行用前照灯(いわゆるハイビーム)の使用の励行』
という表現が変わらずの記載でしたが、他の部分では重点項目に若干の変化があるように思えます。
参考(すべて内閣府のホームページです)
今年の交通安全運動は、歩行者や自転車の安全に重点が置かれ、それを車両の側から保護するのに留まらず、「歩きスマホ」などの交通マナーの周知徹底を図るように示されています。
また、スクールゾーンの周知なども項目として上がっており、歩行者保護の運転が今まで以上に求められるものになっているように感じます。
朝にタクシーを利用されるお客さんに時々みられるのですが、スクールゾーンを無視した進行を求められることがあります。
今までも、丁重にお断りしていたのですが、それをさらに徹底させていかなければならないと思いました。
こんな時に「業界」としても、お客さんに対して「ドライバーの交通法規遵守の徹底」を呼びかけるとともに、例えば「スクールゾーン該当の時間帯は走行できない旨」を改めて強調してくれると、ドライバーとしても助かるのですが…
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