タクシーの稼ぎ方 その7 お客さん乗降の際に車を左に寄せなくなった理由
2種免許取得の際やタクシーセンターではお客さんを乗せたり降ろしたりするときに、当たり前ですが「道路の左側に寄せなさい」と教えています。
しかし、現実はどうでしょう?「左に寄せない」ドライバーが多いと思います。
左に寄せることで、ドア開閉の際の事故防止にもなりますし、他の交通の妨げにもならないのですが、現実は違うことが多いです。
空車や実車の後ろを走っていて、その車がお客さんの乗降になった時に、「左に寄せないからその車の前に出られない」ことの方が多いのではないでしょうか?
では何で、こんなことになっているのかと言うと…
タクシーの場合、空車で先頭を走るのがお客さんを獲得する一番の近道です。
例えば、実車で進行していて、左に寄せずお客さんを降ろし、空車にして進行すれば、後ろの空車に前を譲ることなく、お客さん獲得のチャンスが広がります。
つまり、左に寄らないタクシーが多いのは、次の仕事を考え、後ろの空車を前に行かせない為、と考えてよいでしょう。
こんな変な習慣が横行するようになったのも、リーマンショック以降です。
原因は、日○交通、国○自動車の流し方学習会が発端だと聞いています。
(もちろん、この2社が表立って認めるわけ無いから、伏字です(笑)。私の知っているのは状況証拠だけですし…。しかし当時、文句も兼ねて日○交通のドライバーに「お前のとこでは、こんなえげつないことを教えているのか?」と聞いたところ、肯定はしませんでしたが、否定もしませんでした。国○も同じ反応でした)
そう、あの2社が始めたので、最初は反発していた他社の車が真似をするようになり、何も知らない新人ドライバーが更に真似と、ねずみ算的に広がって行きました。
売上を上げるとは、他車に勝つこと。
「左に寄せない」はその1つです。
他にも、複数車線の信号待ちのとき、左右の車よりも頭を前に出し、渡ってくるお客さんから見て一番目立つようにする。そんなおかしな方法もあります。
その為、停止線を越えてジリジリと前に車を出し続けている2台の空車という光景を目撃することも良くあります。
本人からすれば「努力」なのでしょうが、他者から見れば「滑稽」でしかなく、なおかつ「道交法違反」なのですが、いたって本人は必死(笑)だったり…
本日の教訓は、他車に勝つために、何でもありなのは、みっともないと思いますよ!にしておきます。
私は、その神経の図太さを持ち合わせていませんが、みっともないだけでなく他の一般ドライバーから嫌われる原因を自ら作っていることは自覚すべきでしょうね…
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