「事前確定」サービスとカーナビの示すルート
タクシー運賃の事前確定制度について私は、仕事が出来ない方への標準化だと記しました。
しかし、世間の反応は違うようです。
2chをリンクしますので、詳しくはそちらをごらんいただきたいのですが、概ね「事前確定」サービスは利用者にとって好評のようです。
利用者にとって好評なのは、ある程度理解できなくもないのですが、利用者のカーナビ或いはGooglマップのルート検索に対する絶大なる信頼は、どうにかならないものか?と思います。
Googleマップのルート検索が、どうなのかは分かりませんが市販のカーナビにはルート検索の際にいくつかの「ルール」が存在しています。
つまり、できるだけ大通りを示す。右折よりも左折を優先する。いわゆる「住宅街の裏道・抜け道」は示さない。といったルールです。
これは、警察から、カーナビを注視し過ぎによる事故を防ぐため、また住宅街の無謀運転を防ぐために指導されていると聞き及びます。
つまり、カーナビの示すルートは最短でも最安でも無い可能性が高く、実際に走行するルートを選定する際はカーナビの示したルートは参考程度に留めるべきと、タクシーセンターでは指導しているはずです。
ちなみに、
タクシー運賃、5000円程度の距離でGooglマップでルート検索をしてみたのですが、そんなルートを通ったら「遠回り」だと怒られるようなルートしか表示されませんでした。
Uberなどのライドシェアでは、ドライバーは素人が前提なので、そのルートを走行しても良いのかもしれません。
しかし、タクシーでは違うはずです。
仕事が出来ない方への標準化と私が示したのは、この理由によります。
しかし…
お客さんでも、Googleルート検索画面を見ながら利用してくる人が増えました。
しかし、たいていの場合、お客さんの検索画面に示されたルートとは異なったルートを進行することとなるため、お客さんに不審がられることは良くあります。
しかし、お客さんがどんな「遠回り」ルートを見ているのか分からないので、お客さんから問われない限り説明することはありません(私は、乗車時に比較的細かくルートの相談をするようにしています)。
それでも、機械で示されたルートよりも、私の示したルートの方が早く安いことを理解していただくのに苦労することは時々あります。
いずれにしても、そんな「ウデ」のような部分は不要だと思っているお客さんが多く、それはタクシードライバー側の責任(信頼されていないという)なのかな?とも思いますし、少し悲しくも思いました…
いずれにしても、こんなシステムを導入したら、努力しない(カーナビに頼る)ドライバーが増えるのは間違えなく、それはお客さんにとっても不幸なことであるはずです。
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